2017年(平成29年) 6月14日(水)付紙面より
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県猟友会主催の「狩猟普及セミナー」が11日、鶴岡市羽黒町手向の市手向地区地域活動センターで開かれ、庄内一円から約50人が参加した。
セミナーは狩猟の担い手確保を目的に庄内と内陸の2会場で開催。庄内では昨年に続いて2度目。
初めに県みどり自然課の自然環境担当者が「趣味としての楽しみだけでなく、自然資源の活用、有害鳥獣の駆除、日本の在来種や生態系を保全するなど意義と役割がある」と話し、試験日程などを説明。続いて同市大鳥地区で地域おこし協力隊として活動していた田口比呂貴さんが「私の狩猟体験」と題して講演。田口さんは「大鳥に住み始めた時、『ここに住むなら鉄砲を持たなきゃ』と言われて免許を取った」ときっかけを語った。また、「4―5月は大鳥地区住民でクマ狩りを行う。狩りで手に入れた肉などは参加者全員で平等に分ける。そんなマタギ精神が好き」と話した。
続いて参加者は羽黒射撃場へ移動し、猟友会会員の射撃訓練を見学。同センターでシカやイノシシの肉を使ったジビエ料理を味わうなど狩猟の魅力を体験した。