2017年(平成29年) 9月28日(木)付紙面より
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JA庄内たがわ(黒井徳夫組合長)の抜穂(ぬきほ)祭が27日、鶴岡市羽黒町玉川の大鳥居近くの献饌田(けんせんでん)で行われた。爽やかな秋晴れとなる中、出羽三山神社の巫女(みこ)らが神前に供える稲を刈り取り、収穫に感謝した。
農業を取り巻く情勢が厳しい中、稲作と信仰の深い結び付きを踏まえ、清新な気持ちで米作りに取り組もうと2007年度から毎年、献饌田(17・2アール)で5月に御田植祭を行い、収穫した米を同神社の新嘗(にいなめ)祭をはじめとする年間の祭典や神事などでお供えしている。
この日は管内のJA役員や市町関係者、地元の羽黒一小の1、2年生ら約70人が出席。黒井組合長は「春先の天候不順で厳しくなるのかと心配したが、刈り取ってみるとまずまずの出来。山間地は出穂が遅れたが品質も良く、安心している」とあいさつし、神事では祝詞奏上や巫女舞が奉納された。
順に玉串をささげた後、献饌田で巫女や山伏、児童らがつや姫を手刈り。黄金色に実った稲を鎌で刈り取り、収穫の秋に感謝した。