2017年(平成29年) 9月10日(日)付紙面より
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鶴岡市上山添地区で9日、稲刈りが行われた。黄金色に実った稲穂がコンバインで次々と刈り取られ、庄内地方に収穫の秋の到来を告げた。出穂後の8月の日照不足で登熟が全般的にやや遅れ気味で、ほ場によっては生育にばらつきがあるとして、県や農協などは刈り取り適期を逃さないよう収穫作業に注意を呼び掛けている。
この日、刈り取りが行われたのは上山添の菅原和行さん(55)の水田。作付けした7ヘクタール(ひとめぼれ、つや姫、コシヒカリ)のうち、2ヘクタールのひとめぼれが適期を迎えた。
菅原さんによると、今年は5月下旬から6月にかけての天候不順で低温が続き、水管理や施肥時期の判断などに苦労したという。「刈り取りは平年と比べ3日は遅い。今年の天候には苦労させられたが、いい米ができた」と話し、コンバインを田に入れ、家族らが見守る中、稲を流れるように刈り取った。
収穫したひとめぼれは、11日にも等級検査を受け、全国の顧客に向けて発送するという。
東北農政局が先月30日に発表した県内の本年産水稲作柄概況(8月15日現在)によると、庄内地方の作柄は「やや良」(平年比102―105%)となっている。