2018年(平成30年) 2月27日(火)付紙面より
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第67回全国小・中学校・PTA新聞コンクール(毎日新聞社、全国新聞教育研究協議会など主催、文部科学省など後援)の入賞校が決まった。中学校学校新聞の部で、朝日中の「朝日中新聞」が全国1位となる内閣総理大臣賞に輝いた。庄内地域の同賞受賞は、第64回(2014年度)の酒田四中以来3年ぶり。表彰式は3月3日に毎日新聞東京本社で行われる。
学級新聞や学習新聞を合わせ全国の1379団体から計1万8893点の応募があった。庄内からは朝日中のほか、中学校学級新聞の部で遊佐中3年4組の「おらだ」が全国新聞教育研究協議会賞、小学校学習新聞の部で朝暘三小4年1組の校外学習新聞・グループ新聞が優秀賞、PTA広報の部で松原小の「まつばら」がトヨタ賞に選ばれ、それぞれ全国で上位入賞を果たした。
上位以外の庄内地域の入賞は次の通り。
【小学校】◇学校新聞▽努力賞=長沼小「長小新聞」、余目三小「なかま」◇学級新聞▽佳作=琢成小1年1組「つばさ」◇学習新聞▽努力賞=大泉小6年
【中学校】◇学校新聞▽努力賞=鳥海八幡中「鳥海八幡中新聞」、酒田四中「酒四中新聞」
【PTA】◇広報▽努力賞=朝暘六小「緑のつばさ」、酒田四中「雄飛」、朝暘三小「朝光」
学校新聞日本一 輝く「朝日中新聞」
朝日中(尾崎稔校長、生徒89人)の学校新聞は本年度、3年生28人が制作に当たった。「何か新しいことにチャレンジしたい」。みんなの声が一致し、昨年度までの生徒会広報委員会による制作から切り替わった。
昨年5月に第1号を発行。部活動に所属していなかった4人が中心となり、1―3年生の決意や抱負、新年度の生徒会活動などを載せた。2学期以降は部活動を退部した仲間が加わり3年生全員で制作。12月まで全9号を継続発行した。
校内のカラープリンターを使いB4判4ページを基本に2―6ページの「朝日中新聞」を、毎号100部ほど印刷。生徒の家庭のほか、朝日地域の公共施設などにも配布した。
「朝日中学校と朝日地域の良さを伝える」が最大の編集方針。学校行事への各学年の取り組みや成果、学校生活に関するアンケート調査の結果、地元の良さを再発見する「これぞ朝日」の企画などを精力的に取材し、豊富な写真とともに紙面を飾った。最終9号の最終面には、学校新聞作りに挑戦した3年生たちの思いを載せ締めくくった。
第1号から携わった「初期メンバー」4人のうちの1人、佐藤優奈さん(15)は「内閣総理大臣賞と聞いて、クラスみんなで大喜びした」と話し、「豊かな自然の中でみんな優しく伸び伸びとしている朝日中の生徒と学校のこと、たくさんある朝日地域の良さを多くの人に知ってもらうことができてうれしい。新聞作りの時間は、みんなとの思い出の時間、地域に恩返しできる時間にもなり、とても貴重な経験になりました」と日本一の学校新聞を誇らしげに語った。