2018年(平成30年) 9月23日(日)付紙面より
ツイート
酒田市の県立酒田光陵高校(鈴木和仁校長)のITサイエンス部(工藤一真部長)による「バーチャル水族館」が22日、遊佐町子どもセンター「わくわく未来館」で開幕。23日(日)までの2日間、来館した子どもたちが自ら描く魚介類がセンター内壁面を泳ぐ。初日午前から大勢の子どもたちが訪れ、泳ぐ姿に見入り大きな歓声を上げた。
このイベントは、多くの人から喜んでもらうことで、情報技術者を目指す生徒たちから意識高揚を図ってもらおうと、同校が子どもセンターの協力で2016年から毎年この時期に実施。
「バーチャル水族館」はスキャナーで取り込んだ絵画をパソコンで編集し、プロジェクターで投影するもの。本年度は1、2年生部員約30人がシステムを構築し直した。
スクリーンとなった縦約3メートル、横約10メートルの白色の壁面に、幼児・児童が色塗りした魚やイカなどが大きく映し出され、自在に泳ぎ回ると「出てきた」「私のイカだ」「僕の名前も泳いでいる」などと歓声を上げながら、その姿を追い掛け回していた。
ITサイエンス部の富樫蓮副部長(16)=2年=は「3年生引退後、一からシステムを構築し直したため、部員をまとめるのが大変だった。子どもたちの笑顔を見ることができ、頑張ったかいがあった」、指導する湯澤一教諭(情報科長)は「これまで飯豊町内の道の駅、学校近くの松陵学区コミュニティ防災センターなどでも実施し好評を得ている。依頼があれば、生徒たちのスケジュール次第だが、さまざまな所で上映したい」と話した。
バーチャル水族館は23日午後2時半ごろまで。参加費無料。