2017年(平成29年) 5月23日(火)付紙面より
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「第46回鶴岡市子どもまつり」が21日、市中央児童館をメーン会場に開かれた。大勢の家族連れが足を運び、ミニ電車やザリガニ釣り、一輪車大会などを繰り広げ、一日中子どもたちの歓声が広がった。
子どもまつりは児童が心身ともに健やかに生まれ、育成され、生活が保障され、人として尊ばれる児童福祉の理念を広く市民に普及するとともに、楽しい一日を過ごして「子どものしあわせ運動」を展開しようと、市内の各関係機関団体が実行委員会(吉野文夫委員長)を組織して開いている。
この日は天気に恵まれ、多くの親子連れでにぎわった。午前9時半から民田保育園の園児によるオープニング。屋外の児童遊園を中心に草笛などの自然遊びや竹馬などの昔の遊び、ミニ電車の運行、屋内ではチラシプールや的当て、昔話など遊びのコーナーのほか、苗津公民館、小真木原総合体育館、鶴岡公園、内川ほっとパークの6会場で計18の催しが行われた。
児童遊園では毎年人気の「ミニ電車に乗ろう」に列ができたほか、午後1時半からのザリガニゲットコーナーも男の子たちを中心に列ができるほど。縦2メートル、横4メートルほどの2槽の水槽にザリガニ計300匹が放され、手作りの釣りざおでイカ菓子を餌にして糸を垂らした。なかなかザリガニが釣れない中、一番でザリガニをゲットした朝暘三小3年、秋久保諒君(9)は「ザリガニ釣りを目当てに来た。釣れるだけ釣って家で飼いたい」と話していた。
2017年(平成29年) 5月23日(火)付紙面より
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旧庄内藩校「致道館」の学風を受け継ぐ「少年少女古典素読教室」の開講式が20日、鶴岡市の致道博物館内の御隠殿で行われた。小中学生たちが8月上旬まで、「論語抄」の素読を通じて地域に息づく伝統の学風に触れる。
素読は致道館が奨励した学習法の一つで、中国古典の漢文を大きな声を出して読むのが特徴。教室は、同市が1968年度から2年間、当時の文部省の文化財愛護モデル地区に指定されたことをきっかけに始まり、半世紀続く。現在は市中央公民館、致道博物館、致道館文化振興会議が共催で毎年開催している。
今年は市内の小学4年から中学2年までの男女13人が受講。新規受講者が9人に上った。初めて受講する「甲組」と2年目以降の「乙組」に分かれ、今月27日から7月下旬まで毎週土曜に学習。夏休み期間の7月31日―8月5日は午前5時40分から早朝素読に取り組む。
この日の開講式には受講生と保護者、講師陣が出席。主催者側の前森淳子中央公民館長、酒井忠久致道博物館長、水野貞吉致道館文化振興会議副会長が「鶴岡独自の学風に触れ、古里を愛する心を育んでほしい」「自信を持って明るく元気に大きな声で堂々と読んでほしい。論語の意味が今は分からなくても、その言葉は大人になると心に響いてくる」など呼び掛け、それぞれあいさつ。子どもたち一人一人が「よろしくお願いします」と自己紹介した。
初めて受講する鶴岡三中1年の島田朗生君(12)は「小学3、4年生の時に藩校致道館で論語の素読を体験して興味を持ち、受講したいとずっと思っていた。言葉の意味を考えながら素読に挑戦します」と話していた。