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2018年(平成30年) 1月12日(金)付紙面より

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世界一のレストランで研修へ 渡部さん(アル・ケッチァーノ料理人、酒田出身)県知事を表敬

 鶴岡市のイタリアンレストラン「アル・ケッチァーノ」料理人の渡部駿さん(26)=酒田市出身=が10日、県庁を訪れ、イタリア・モデナのミシュラン三つ星レストラン「Osteria Francescana」(オステリア・フランチェスカーナ)で研修することを吉村美栄子知事に報告した。渡部さんは「夢のようなレストランで学んだことを持ち帰り、山形で役立てたい」と抱負を述べた。

 渡部さんは酒田六中、羽黒高出。アル・ケッチァーノの奥田政行オーナーシェフの料理に感動し新潟の専門学校を卒業後、奥田シェフの下で働き始めた。アル・ケッチァーノや東京・銀座のレストラン「山形サンダンデロ」で経験を積み、2015年10月に開催されたイタリア・ミラノ国際博覧会に本県から実演者として参加。そのままイタリアにとどまり、同国のレストランでイタリアンの基礎を学び続けた。

 今回、渡部さんが研修に入るオステリア・フランチェスカーナは、16年「世界のベストレストラン」第1位を獲得し、世界中から料理人が修業を希望して集まってくるレストラン。現在も予約が取れないほど人気があるという。渡部さんはイタリア滞在中、知り合いのシェフから推薦を受け、半年がかりで履歴書を作成。昨年10月に採用が決まった。

 この日、奥田シェフと共に県庁を訪れた渡部さんは、吉村知事に「夢のようなレストランで吸収したことを、いずれ山形のために生かしたい」と決意を表明。吉村知事は「世界一のレストランで頑張ってきてほしい。いつか渡部さんが自分の店を開いたら食べに行きます」と激励した。また、奥田シェフは「普通なら簡単に入れないレストラン。多くのことを学び、いつか山形の豊かな食材を全て使いこなせるような料理人になって戻ってきてほしい」と期待を寄せた。

 渡部さんは「オステリア・フランチェスカーナは五輪や博覧会などで残され、普通は捨てられてしまうような食材を生かして料理を作り、貧困者に配るなど社会問題に取り組んでいる。自分も2020年の東京五輪までに日本に戻って、山形や東京で同じような取り組みに挑戦したい。そのためには料理のベースをきちんと学ばなければならない。地に足を着け、一歩一歩進んでいきたい」と話していた。

世界最高峰のレストランで研修する渡部さん(右)。奥田シェフ(中央)と共に県庁を訪れ、吉村知事と懇談した
世界最高峰のレストランで研修する渡部さん(右)。奥田シェフ(中央)と共に県庁を訪れ、吉村知事と懇談した



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