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2019年(平成31年) 4月26日(金)付紙面より

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おらほのまちを有名に

 酒田青年会議所(JC、若村光司理事長)の4月公開例会が24日夜、酒田市の酒田産業会館で開かれた。「おらほのまちを有名さそ(有名にしよう)」をテーマに、地元でインバウンド(訪日外国人旅行)のプロモーションを手掛けるベンチャー企業の事例発表などを通じ、会員や一般が北庄内のインバウンドの可能性や課題を考えた。

 同JC酒田・遊佐魅力発信委員会(ピエール・ガンバリーニ委員長)の主管事業。庄内地方は観光資源に恵まれているが、特に北庄内は海外にほとんど発信されていない。その現状への理解を深め、市民参加で対策を考える狙い。市内外の一般を含め約80人が参加。

 初めに同委員会がインバウンドの動向について報告。「2018年の訪日外国人は3119万人だが、本県はうち0・3%だけ。ただ、東京や大阪などに比べ、滞在日数や消費額は多い。訪日が2回目以降の人をターゲットに北庄内に呼び、ファンになるよう、みんなで協力を」と呼び掛けた。

 引き続き、酒田市を拠点に庄内の魅力を英語で世界に発信している合同会社「The Hidden Japan」の山科沙織代表と山下デレック・クリエイティブディレクターの2人が取り組みを語った。

 米国・ロサンゼルス出身で鶴岡市でALT(外国語指導助手)を経験した山下さんは「大学卒業時、ALTの赴任先が鶴岡と分かり、ネットで検索したが、ほとんど情報はなく、『何もないところに行く』と落ち込んだ。しかし、実際に来てみると、身近に豊かな自然があり、食べ物はおいしく、庄内が大好きになった」とした。山科さんは「3年前からローカルメディアを手掛ける中で、首都圏からのアクセスが多く、庄内への関心は高いと感じていた。デレックと出会い、庄内の魅力を世界に発信したいとウェブメディアを立ち上げた。ネーティブのライターが文章を書き、デザインや写真の質にもこだわって発信を続け、庄内の認知度は高まりつつある」とした。

 また、山下さんは「庄内では沢水を飲み、山で採った山菜を食べる。ロスでそんなことをしたら病気になる。庄内の普通は、世界では特別なこと。その魅力をもっと発信したい」、山科さんは「県外には、首都圏から5時間かかる場所で里山の自然や暮らしを体験するツアーで外国人に人気のところがあるが、庄内ではもっと良いツアーを組める」と庄内の可能性を強調し、発信と受け入れ態勢を強化していく必要性を訴えた。その後、参加者が5人前後のグループで、北庄内の魅力を発信してインバウンドを推進するための課題や対策を語り合った。
           

山科さんと山下さん(奥)の講演で庄内の魅力や発信の課題などを聞いた
山科さんと山下さん(奥)の講演で庄内の魅力や発信の課題などを聞いた



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