2019年(令和1年) 8月14日(水)付紙面より
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庄内町の夏を彩る「夏宵まつり」が12日、余目地区の目抜き通りで繰り広げられた。威勢の良い「飛龍囃子(ばやし)」に合わせ各団体の踊り手が熱演し、沿道に詰め掛けた見物客を魅了した。
旧余目町観光協会が2002年から毎年8月12日に開催している恒例のイベント。同町深川地区に古くから伝わる「金沼飛龍伝説」をモチーフに、地元の太鼓グループ・飛龍太鼓が中心となって囃子を創作。この囃子に乗って参加団体が独自の踊りを披露する。現在は庄内町観光協会が主催している。
18回目の今年は、町内の子どもから大人まで11団体、約300人が参加。夕闇が迫ると、祭りのシンボル・飛龍(全長約25メートル、高さ約4メートル)の山車を引いた男衆が登場。爆竹を鳴らし煙が立ち込める中、余目駅前から茶屋町通りにかけて舞い踊るように駆け抜け開幕を告げた。
約400メートル区間を通行止めにして行われた踊りパフォーマンスでは、各団体が趣向を凝らしたそろいの衣装で登場。それぞれが独自の振り付けで、軽快な太鼓のリズムに合わせて熱い踊りを披露し、浴衣姿で訪れた家族連れらの見物客から大きな拍手が送られた。最後に飛龍が再び登場し、飛龍太鼓の音に合わせて豪快な舞を見せた。
夏宵まつりは今年を一つの区切りに「ファイナル」と銘打って開催。来夏は、「龍(どら)まちっくプロジェクト」で新たな龍1体を製作し、2体の龍をそろえた参加・体験型の祭りへのリニューアルを検討している。