2021年(令和3年) 1月23日(土)付紙面より
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「最上川さみだれ大堰1号ゲート」のゴム堰袋体更新工事が、庄内町清川の現地で行われている。
最上川に架かる「さみだれ大堰」は、河床の安定を図ることで洪水を防ぐとともに、安定的な農業用水の取水確保を目的に設置された起伏堰。全長209・5メートル、高さ2・7メートル。ゴム堰としては日本最大規模で国土交通省酒田河川国道事務所が管理している。堰部分は中に空気を送り込むことによって膨らみ、起き上がって堰になるという構造。
1995年11月の竣工(しゅんこう)から25年が経過し、老朽化に伴い損傷箇所の補修を繰り返している。今回更新しているのは5門のゲートのうち左岸側の1号ゲート(長さ約42メートル)。ゴム袋体の中は9層構造となっており、総重量約7トン。工事は19日からスタートし、120トンクレーンを使って据え付ける作業を行っている。3月末の完成予定で、今春以降の庄内平野の治水と農業用水を守っていく。