2009年(平成21年) 7月4日(土)付紙面より
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日本海沿岸東北自動車道建設促進新潟・山形県境地区期成同盟会(会長・大滝平正新潟県村上市長)の建設促進大会が2日、村上市府屋の山北総合体育館で開かれ、酒田みなと―遊佐間の整備計画格上げによる事業着手決定を追い風に、新潟・朝日―山北―温海間の整備計画策定を関係機関に強く要望していくことを確認した。
日沿道の朝日―山北―温海間39キロは、山形・秋田県境区間の遊佐―象潟間15キロとともに基本計画区間に据え置かれ、整備の着手の時期や手法などが決まっていない。旧温海、旧山北の両町の関係団体は早期整備にへ期成同盟会を組織、建設促進大会を毎年開催している。
この日の大会には鶴岡、村上両市の代表や旧温海、旧山北町の住民、山形、新潟両県代表、村上市などが入る衆院新潟3区選出の稲葉大和衆院議員ら約500人が参加。大滝会長はあいさつで「酒田みなと―遊佐の整備計画昇格は、今後の要望の追い風となる。整備計画に必要な路線の環境影響評価の開始を強く要望し、県境に住むわれわれの長年の願望である整備促進に向け両県で手を携えていこう」と呼び掛けた。
稲葉衆院議員らが来賓あいさつし、泉田裕彦新潟、吉村美栄子山形の両県知事がメッセージを寄せ、あつみ温泉・かしわや旅館の齋藤武大さんら鶴岡、村上両市の代表が意見発表を行った。最後に、「高速道路はネットワーク化されてこそ効果が発揮される。県境区間の一日も早い具体的な進歩を念願する」とし、▽朝日―山北―温海間で環境影響評価など必要な手続きを実施し、早期に整備計画を策定する▽高速道路の整備は便益のみの費用対効果だけでなく、救命救急医療などの観点から総合的に判断し、国家戦略として早期完成を図る▽高速道路ネットワークの早期完成のため、必要な道路整備予算を確保する―などとする大会決議を採択した。
また、大会を前に、国土交通省北陸地方整備局の近藤淳道路調査官が日沿道をめぐる動きなどについて特別講演した。
朝日―山北―温海間の整備整備着手を訴えた県境地区建設促進大会