2009年(平成21年) 7月16日(木)付紙面より
ツイート
鶴岡市昭和町の八坂神社(斎藤和夫宮司)で15日、例大祭「胡瓜まつり」が行われ、参拝客が神前にキュウリを供え、無病息災を祈った=写真。
八坂神社は以前、社号を「牛頭(ごず)天皇」としており、地元では今でも「お天皇はん」と呼んでいる。祭主は「建速須佐之男命(たけはやすさのおのみこと)」と「奇稲田姫神(くしいなだひめのかみ)」の二神で、疫病退散、無病息災の神。
例大祭では、キュウリ2本を持参して参拝後、ほかの人が供えたキュウリの中から1本を「御護符(おごふ)」として持ち帰り、ナマスなどにして食べると疫病から逃れることができると伝えられている。
この日は天候にも恵まれ、午前中から地元住民らがキュウリを携えて参拝。参拝に訪れた近くの長谷川梅恵さん(96)は「胡瓜まつりには70年以上毎年、欠かさず来ている。健康でいられるように祈願した」と話していた。