2010年(平成22年) 9月11日(土)付紙面より
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昨年7月に森林を縁に鶴岡市と友好協定を締結したドイツ・シュバルツバルトの南シュバルツバルト自然公園協会の関係者らが、8日から5日間の日程で同市を訪れている。10日は同市の朝日大泉小学校(佐藤俊明校長、児童16人)を訪問し、児童たちと交流した。
協定締結を記念した森林文化都市シンポジウムが11日に東京第一ホテル鶴岡で開かれるため、その講師3人と家族計6人が訪れたもの。講師は元フライクブルク大教授のヘルムート・ブランドルさん、元ノイエンビュルク営林署長のハイナー・パプストさん、南シュバルツバルト自然公園事務局長のローランド・シェットレさん。
一行は10日、市主催の森林散策行事「つるおか森の時間」に合流する形で、市民25人や山形大農学部、市の関係者らとともに朝日大泉小児童との交流、大鳥地区の森のトレッキングを行った。
朝日大泉小では、シェットレさんが自分の子供2人の暮らしを紹介し、「ランドセルを放り投げて遊びにいく」といった話に、児童たちはわいた。一方、児童たちは山菜採りやイワナの放流など日ごろの自然体験活動を英語で紹介したり、ドイツの森にいる動物のことを訪ねたりし、「シカやイノシシ、ウサギなどがいる」といった話を興味深そうに聞いていた。
2010年(平成22年) 9月11日(土)付紙面より
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鶴岡市越中山の月山あさひ博物村の山ぶどう研究所(斎藤浩之所長)で10日、朝日地域特産・月山ワインの仕込み作業が始まった。
月山ワインは、赤がヤマブドウとヤマブドウ交配種、白がブドウ品種「セイベル」や「甲州」が主な原料で、芳醇(ほうじゅん)な香りとすっきりした味わいが特徴。
朝日村農協(現JA庄内たがわ朝日支所)が1979年に製造を開始し、翌年にロゼを販売。81年に赤と白が加わり、本格的に醸造が始まった。現在はヤマブドウジュースや原液を含め、年間約20万本(720ミリリットル換算)を生産している。
今シーズンの仕込みの開始時期は例年並み。最盛期を迎えるのは今月中旬以降になる見込み。この日は地元の契約農家からかごに入ったセイベル約5トンが運び込まれ、同研究所員たちがベルトコンベヤーに次々と投入して搾汁機にかけると辺りにはブドウの甘い香りが漂った。
今年の作柄について同研究所は「春先の低温の影響で生育が遅れた。7月以降は暑い日が続き、夜に気温が下がらなかったため糖度が上がらず、3、4日ほど収穫が遅れている」と話している。
白の新酒は来月上旬から中旬にかけて発売される予定。仕込み作業は10月いっぱい続くという。