2011年(平成23年) 8月19日(金)付紙面より
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庄内地方は17日夜から18日にかけて、雷を伴う激しい雨に見舞われ、酒田市浜中で18日午前10時19分までの1時間降水量が66・5ミリを記録した。庄内各地で土砂崩れや民家の床上・床下浸水があり、高速道路や国道7号などが通行止めになったほか、JR羽越本線で運休が相次ぐなど交通機関が大幅に乱れた。山形地方気象台は庄内地方に大雨、洪水警報を出し、土砂災害や河川の増水・はん濫に警戒を呼び掛けている。
同気象台によると、前線や低気圧に向かって暖かい湿った空気が流れ込んだため、大気の状態が不安定になり、非常に激しい雨が降った。18日午前11時40分までの同日の1時間当たり最大降水量は、酒田市浜中以外では、鶴岡市鼠ケ関48・5ミリ、同市櫛引43・5ミリ、酒田市43ミリ、庄内町狩川36・5ミリ、鶴岡市33・5ミリを記録。同日11時40分までの24時間降水量は酒田市浜中で267・5ミリを記録したほか、狩川で190・5ミリ、酒田で162・5ミリ、鶴岡で160・0ミリを記録した。県と同気象台は、18日正午までに、鶴岡市、酒田市、庄内町、遊佐町に土砂災害警戒情報を出し、厳重な警戒を呼び掛けている。同気象台によると。庄内地方は19日朝にかけて大雨となる見込みで、19日午前6時までの24時間雨量は多い所で180ミリに達する見込み。
国土交通省酒田河川国道事務所によると、鶴岡市堅苔沢の国道7号で通行規制基準となる連続雨量が150ミリを超えたため、18日午前11時半から通行止めの措置を取った。