2012年(平成24年) 12月23日(日)付紙面より
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県立鶴岡南高校(田中芳昭校長)科学部の生徒たちが、来年8月に長崎県を会場に開催される「第37回全国高等学校総合文化祭」(総文祭)の自然科学部門に県代表として出場する。研究に取り組んでいる「水田土壌に棲(す)む微生物を用いた発電3」の成果を発表する。総文祭への出場は3年連続4回目で、部員たちは「最高賞を目標に頑張りたい」と意気込んでいる。
出場する科学部メンバーは、部長の奥山慧君(2年)、田中良樹君(同)、安達景都さん(同)、五十嵐律矩君(1年)、三浦昌平君(同)の5人。山形大農学部の加来伸夫准教授の協力を受け、水田土壌にすむ微生物を用いた発電をテーマに研究している。
同校は今年から文部科学省のスーパーサイエンスハイスクール(SSH)に指定された。活動費の助成が受けられるようになり、研究の幅が広がった。今回の発表は、山形大の研究施設や技術指導を受け、発電微生物を単離して培養することを目的に実験した内容をまとめたもの。
同科学部は今月13日に、山形市保健センターで開かれた県高等学校文化連盟科学専門部主催の高等学校科学部研究発表会に出場。県内10校が参加し15の研究発表が行われた中で全体の最優秀に選ばれ、総文祭出場を決めた。
総文祭自然科学部門の会場は長崎県島原市の島原文化会館。来年8月2―4日の3日間にわたって行われる。
奥山部長は「本番に向けて、実験内容を分かりやすくまとめ、発表力の向上に取り組む。昨年に先輩たちが受賞した文化庁長官賞を超えたい」と目標を語った。