2015年(平成27年) 7月9日(木)付紙面より
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茶豆の超極早生品種「つるおかぼんちゃ」の収穫が鶴岡市内で始まり、栽培農家は「茶豆の露地物としては一番早く、まろやかさと青臭さがわずかに残るおいしい味を知ってほしい」と話している。
つるおかぼんちゃは、庄内の在来品種「極早生だだちゃ」を品種改良し育種したもの。旧鶴岡市内のお盆(7月13日)に合わせて収穫できるとして、4年ほど前から試験栽培、昨年から本格的に販売されている。
庄内観光物産館ふるさと本舗(鶴岡市布目)と契約栽培している直売グループ(佐藤蘭子代表)では、今年は農家5軒が計40アールで栽培。4月下旬に定植し、霜の被害も少なく、5、6月は雨が少なく天候に恵まれたことから昨年より1週間早い3日ごろから収穫が始まり、良味という。
同グループのメンバーで栽培4年目という同市寺田の枝豆農家、石塚寛一さん(40)によると、だだちゃの収穫適期が3日ほどとされるのに対し、つるおかぼんちゃは2日から1日半と短く、「ちょっと若莢(ざや)で食べるのがおいしい」(石塚さん)。石塚さんは「農家も適期で出荷するなど技術を高めながら、お中元シーズンに乗れるような商品にしていきたい」と話していた。
つるおかぼんちゃの収穫は旧暦のお盆ごろにピークとなる見込み。その後、18日ごろからだだちゃ豆の早生「小真木」を皮切りにシーズンに入るという。