2015年(平成27年) 7月11日(土)付紙面より
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鶴岡市家中新町の松柏会館で10日、今シーズンの「松柏の枝豆」の直売が始まった。極早生品種が店頭に並び、待ちかねた市民らが早速買い求めていた。
直売は、NPO法人荘内松柏会(佐藤謙理事長)の関連会社「松柏種苗部」(長南力社長)が2年前から始めた。同会の枝豆生産者8人でグループをつくり、独自の手引で品質を統一。だだちゃ豆系を中心に統一ブランド「松柏の枝豆」として、松柏会館でシーズンを通して販売している。
初日のこの日は「陽恵」と新品種「味風香」の2品種合わせて40袋(1袋500グラム)が入荷し、午前9時の開店と同時に、市民らが訪れた。近くの阿部淳さん(79)は「ここの枝豆は種苗生産から行っているので味も良く、信用できる」と話し、試食した人たちも「甘くておいしい」と驚きながら購入していた。
松柏種苗部は「雨が少なく収量は例年より少なめだが、その分味が濃く風味の良い枝豆が入荷した」と話した。12日ごろには、だだちゃ豆系の超極早生「つるおかぼんちゃ」の販売が始まり、今月末ごろから早生甘露、庄内1号、3号、5号などと続き、9月10日ごろまで毎日販売する。価格は全品種統一で1袋500グラム入り600円(税込み)。販売時間は午前9時―午後4時。全国発送も行う。問い合わせは松柏種苗部=電0235(22)0537=へ。
荘内松柏会は1936年、庄内一円の農業青年らで結成。農業技術の研修や良種苗の配布、米の品評会などを行い、庄内の風土に根差した篤農家を育成。枝豆の庄内1号、3号などは会員が育種、継承してきた。