2017年(平成29年) 4月26日(水)付紙面より
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酒田市の離島・飛島の観光やにぎわいの拠点となっているカフェスペース「しまかへ」が29日(土)、今シーズンの営業を開始する。イカやトビウオ、島で採れる男爵イモ「ゴドイモ」といった地元産の食材をふんだんに使った各種メニューを提供、飛島の魅力を広く発信する。
運営に当たっているのは、島民や県漁協、東北公益文科大、市、県、NPO法人などで構成する「とびしま未来協議会」。勝浦地区の定期旅客船「とびしま」発着所近くのスペース(勝浦芝生広場)を利用して2012年、「しまカフェ」として7―9月の期間限定でオープン。島の玄関口が明るくなり、島民にも好評だったことから翌年からは営業期間を4月下旬から秋までに延長、店名を「しまかへ」に改めた。
今シーズンは10月中旬まで、午前10時―午後9時に営業(不定休)。「とびしま」が1航海時は午後2時から同6時まで、2航海時は午後4時から同6時まで休憩する。オープン前日の28日(金)午後3時からは恒例の「口明け祭」を行い、紅白の餅や菓子がまかれる。
「しまかへ」に関する問い合わせなどは同協議会事務局の渡部陽子さん=電090(4310)5085=へ。
2017年(平成29年) 4月26日(水)付紙面より
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「読書のまち 鶴岡」をすすめる会の設立総会が23日、鶴岡市総合保健福祉センターにこ・ふるで開かれ、市民交流を基盤に、いつでもどこでも誰もが本に親しめる環境づくりに取り組んでいくことを確認した。
同会は、2011年3月に市民有志で発足した「読書のまち 鶴岡」宣言をすすめる会を母体に、市民参加型の新たな組織体制で再スタートを切った。宣言をすすめる会は、読書によるまちづくりの推進に向け、11年から毎年、著名人を講師に迎えた市民の集いの開催のほか、荘内日報紙上でリレーエッセー「私と読書」「私の一冊」を連載。また、15年12月には1万3211筆の署名とともに鶴岡市議会に「読書のまち宣言」の請願を提出した。請願は議会審査を経て、16年3月に不採択となった。
これを機に、新たに会員を募るなどして再スタートの準備を進め、市民組織による新すすめる会を設立した。
総会には会員約60人が出席。会の目的に本に親しめる環境づくりの推進、本でつなぐ元気なまちづくりに向けた市民交流の場の設定などを掲げた会則を承認し、宣言をすすめる会代表だった黒羽根洋司さんを引き続き代表に選出。本年度事業計画として、私設図書館・図書コーナーなど市民が読書に親しむ環境に関する情報収集、秋の読書週間にちなんだ「市民の集い」の開催、関係機関・団体との連携、会報「本でつなぐ」の発行、会員増強などに取り組んでいく。
設立総会時の会員数は223人、企業・団体などの賛助会員34となった。総会で黒羽根代表は「手を伸ばせば本を取り出せる。子どもたちにそうした本に親しむ環境を提供していくためにも、親から本を読む習慣を身に付けてもらい、読書による元気なまちづくりを進めていこう」と呼び掛けた。
この日は、「こども読書週間」に合わせ同会場で、「第7回読書で元気なまちをつくろう市民のつどい」も開かれ、紙芝居や絵本交換会、ブックカバー作りなどが行われたほか、総会終了後にはエプロンシアター、琵琶による昔話の語りもあり、親子連れが参加した。