2017年(平成29年) 5月2日(火)付紙面より
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酒田市黒森の黒森日枝神社で29日、春の例大祭が開かれ、黒森小学校の子どもたちが来年2月の「黒森歌舞伎」(県指定無形民俗文化財)正月公演で上演される演目の登場人物に扮(ふん)して山車に乗り、地区内を触れ回った。
例大祭の渡御行列として行っている。来年の正月公演の演目は、赤穂浪士の四十七士の一人、堀部(中山)安兵衛にスポットを当てた「高田馬場十八番切(たかだのばばじゅうはちばんぎり)」。黒森小の男児が堀部ら役者、女児が舞子、その他囃子(はやし)方など役割分担し、正午すぎから4時間ほどかけ、山車5台で地区内を巡った。
あいにくの小雨が降る天候だったが、山車が回ってくると、沿道に人が出て、本格的な隈(くま)取りや華やかな衣装の豆役者らを盛んに写真に収め、「かっこいいぞー」など声援を送っていた。
正月公演は来年2月15日と17日、同神社の常設演舞場で、地区の大人による「妻堂連中」が演じる。
2017年(平成29年) 5月2日(火)付紙面より
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鶴岡市湯田川にあるJA鶴岡の直売施設で1日、特産の「湯田川孟宗(もうそう)」の直売が始まった。平年より少し遅めの店開きとなり、「朝掘り」の新鮮な孟宗を求めて内陸地方からもファンが大勢訪れた。
湯田川地区は粘土質の赤土が栽培に適している上、生産者のきめ細かな管理で軟らかくえぐみの少ない良質の孟宗が収穫でき、県内外に知られている。
直売所は同JA湯田川孟宗部会(五十嵐兵一部会長)が毎年、旬を迎える時期に開設し、新鮮さを売りに「朝掘り」にこだわって出荷。今年は約65人が同部会に登録する。
春先の地温が低めで推移したものの、4月下旬に入り生育は順調という。この日は午前6時すぎから生産者が次々と掘りたてを持ち込み、大きさごとに4種類に仕分けし、直売所に並べた。初日は生産者19人から計165キロが出荷され、生産者の1人は「今年もいい孟宗が出ている。出荷のピークは5月中旬ごろになりそうだ」と話した。
直売所には開店の午前7時前には40人ほどが並んだ。午前4時半に起きて車で来たという大石田町の伊勢利彦さん(64)は「湯田川の孟宗は本当にうまい。掘りたてで新鮮なのがなおいい。たくさん買っていきます」と話していた。直売は今月下旬まで毎朝午前7時に開店。価格は1キロ当たり700―1000円。