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2017年(平成29年) 5月11日(木)付紙面より

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鶴岡の食文化 学びを総括 イタリア食科学大の学生グループ発表

 鶴岡市と戦略的連携協定を締結しているイタリア食科学大(イタリア)の大学院生たちが、10日まで6日間、同市に滞在し、鶴岡の食文化を学んだ。9日夜は、同市の東京第一ホテル鶴岡で、研修で学んだことを総括する発表会があり、海外と鶴岡の食文化の違いなどについて発表し、理解をより深めた。

 同市を訪れたのは欧州や米国、オーストラリア、インドなど13カ国出身の21―43歳の計24人。今月1日から石川県と長野県に分かれて研修した後、5日に鶴岡入り。山菜の保存方法や笹(ささ)巻き作り、そば打ちなどを体験したほか、精進料理を味わい羽黒修験と精進料理の世界観に触れ、日本の学校給食発祥の地として市学校給食センターの視察と大泉小で児童と一緒に給食を楽しむなどした。

 9日の研修成果発表会では、グループに分かれて意見交換した後、各グループの代表が発表。みそやしょうゆ、日本酒などの発酵食品を学んだグループは「日本では魚を含めさまざまな食物に発酵が取り入れられ、多様性に富んだ発酵食品がある。高い発酵食品の文化を持っていることを実感した」と、日本の発酵食品文化を評価。出羽三山の精進料理について発表したグループは「神道や仏教など精神文化が背景にあり、自然に敬意を払っていることを学んだ。季節の食べ物を大切にし、自然と一体になることを重視していることを感じた。外国人だけでなく日本人もより多くの人に味わってもらいたい」と総括した。

 発表会後は、鶴岡市の料亭「大多喜亭」の大瀧慎さん(35)による「あんかけ」作りの講習とあんかけを使った郷土料理「ニラマス」の試食があり、あんかけは北前船により京都から伝わった食文化だと解説。発酵デザイナーの小倉ヒラクさんによる全国各地のみそと発酵文化の紹介が行われ、大学院生たちは盛んに質問するなどしていた。研修最終日の10日は、みそ仕込みの体験が行われた。
           

「ニラマス」のあんかけ料理を体験したイタリア食科学大の大学院生たち=9日
「ニラマス」のあんかけ料理を体験したイタリア食科学大の大学院生たち=9日


2017年(平成29年) 5月11日(木)付紙面より

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歴史やいわれを学ぶ 朝三小で天神祭の出前講座

 鶴岡市立朝暘第三小学校(中野洋校長、児童648人)で10日、天神祭(25日)について学ぶ出前講座が開かれ、4年生106人が祭りの歴史やいわれについて理解を深めた。

 出前講座は庄内三大祭りの一つとして知られる天神祭について学んでもらい、積極的に参加してもらおうと同祭実行委員会広告宣伝部会(山之内潔部会長)が1999年から毎年旧市内のナンバースクールを巡回して行っている。

 この日は実行委員会メンバー5人が同校を訪問。編みがさや長じゅばんなどの「化けもの」衣装の特徴を紹介し、「老若男女が分からないこの姿から化けものと呼ばれている。3年間誰にも知られずに天満宮にお参りすると願いがかなうといわれている」と話した。

 その後、紙芝居で祭りのいわれを学習し○×クイズで理解を深めた。化けもの衣装を身に着けた同校の教員2人も加わりメンバーたちがジュースを振る舞うと、児童たちは一足早い祭り気分を楽しんでいた。

 熊田俊介君(9)は「紙芝居が面白かった。今年はパレードで踊るが、いつか化けものにもなってみたい」と話していた。

出前講座が行われ、児童たちが天神祭について学んだ
出前講座が行われ、児童たちが天神祭について学んだ



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