2017年(平成29年) 6月28日(水)付紙面より
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鶴岡市は来年4月から始める新文化会館の一般利用に、市民や市民団体を対象に先行受け付けを導入することになった。旧会館では居住地や活動内容にかかわらず利用日の1年前から先着順で利用申し込みを受け付けていたが、新会館では通常受け付けの前に市民限定の先行受け付けのための利用調整会議を開き、市民の優先利用に配慮する。
先行受け付けについては、これまで旧会館を利用してきた団体や市民を対象に、市役所で24、25の両日開いた利用説明会で示された。
具体的には、市民や市民団体が行う芸術文化、学術研究の学会など公益性の高い催しが対象。来年11月以降の先行受け付けによる利用については、毎月15日に調整会議を開き、大ホールの本番利用は実際に使用する13カ月前、大ホールの練習のみの利用と大ホール以外の利用は7カ月前の調整会議に出席してもらう。通常受け付けは大ホールの本番利用が1年前の月初めから、大ホールの練習利用と大ホール以外の利用は6カ月前の月初めから先着順となる。
ただ、一般利用開始の来年4―10月については、当初の利用希望実態を把握するため、別表のように事前の先行受付期間を設定した上で調整会議を開く。
先行受け付けで利用日が重複した場合は、申込者同士による協議を前提に利用日を決定し、協議が調わない場合は抽選で決める。市や文化会館の主催事業、芸術祭など共催事業などについては、受け付け開始を前に利用が決定している場合があるほか、全国大会など大規模な催事については事前に相談を受け付ける。
利用説明会で市教委は「旧会館の常連利用の市民や団体だけでなく、新たな市民団体の利用も促し、できる限り多くの市民から新文化会館を利用してもらいたい」と呼び掛けた。
新文化会館は今年8月末に完成予定で、9月下旬には市民向け内覧会を開き、10月からエントランスホールを開放するほか、来年3月までは小中学校の音楽会や成人式、市民による試験利用を経て、4月から一般の貸し館利用をスタートする。利用に関する問い合わせは市教委「タクト鶴岡」開館準備担当=電0235(24)5188=へ。
2017年(平成29年) 6月28日(水)付紙面より
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2020年東京五輪・パラリンピックにおけるニュージーランド・トライアスロンチームの「ホストタウン」として登録された酒田市が招待し、市内で開催された第32回みなと酒田トライアスロン「おしんレース」(25日)に出場、エイジの部で優勝したカイル・スミス選手(19)=同国・タウポ市=が26日午前、酒田市庁舎を訪問し、丸山至市長らと懇談した。
スミス選手は2014年に開催された世界ジュニアアクアスロン(スイム+ラン)選手権で優勝して頭角を現し、昨年はオセアニアトライアスロン連合(OTU)スプリントオセアニアカップのフィジー大会で優勝するなど活躍、東京五輪出場を目指している。
市の招待で今月23日に酒田入りし、同日夕には県立酒田光陵高校(鈴木和仁校長)を訪れ、生徒たちと交流。24日夕のおしんレースカーボパーティーにも出席した。
25日のレース(スイム1・5キロ+バイク40キロ+ラン10キロ)では、他を全く寄せ付けず唯一、2時間を切る1時間53分05秒のタイムで優勝。その足で市光ケ丘陸上競技場に駆け付け、子どもたちと交流した。
26日は地球儀をかたどったおしんレース優勝トロフィーを手に訪問し、丸山市長、東北公益文科大ニュージーランド研究所長を歴任した矢口明子副市長と懇談。スミス選手は「おしんレースはクールなレース。酒田はもう一つのホームだ。機会があれば、再び来たい」と語った。丸山市長は「東京五輪にぜひ出場してほしい。その際は東京に行って応援の旗を振りたい」と述べた上で、「酒田とニュージーランドをつなぐアンバサダーになって」と続け、「国際親善市民証」を手渡した。
スミス選手は同日午後、空路で帰途に就いた。