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2017年(平成29年) 9月8日(金)付け紙面より

「常温乾燥技術」学ぶ 農商工観連携6次化セミナー

 つるおか農商工観連携総合推進協議会と鶴岡市、県庄内総合支庁が主催する「農商工観連携・6次産業化セミナー」が6日、同市の出羽庄内国際村で開かれ、食材の新たな乾燥技術「常温乾燥技術」に関する講演や事例発表、試食などが行われた。

 鶴岡産の農林水産物の新たな活用方法と加工品の高付加価値化による販路拡大を探る目的で企画。比較的取り組みやすいドライフルーツや乾燥野菜に焦点を置き、従来の温風乾燥やフリーズドライとは異なる新たな乾燥技術と事例を紹介し、生産者や企業関係者ら約120人が参加した。

 山形大大学院機械システム工学分野准教授の鹿野一郎さんが「乾燥しているけど成分は生? 風を自由自在に操る新技術―常温乾燥技術のヒミツ」と題して講演。除湿と送風乾燥を組み合わせた常温乾燥は、他の乾燥方法と比べ素材の風味が生かされるとして、野菜クッキーやジェラート、魚の一夜干し、大根おろしなどへの応用事例を紹介し、ジェラートについては「不向きと思われたアスパラガスやパプリカの評判も良かった」と語った。

 また事例紹介では、常温乾燥技術で生産した乾燥だだちゃ豆を使った菓子を商品化した同市の「木村屋」の吉野隆一社長が「常温乾燥技術を利用した商品開発の取り組み」のテーマで発表し、「さまざまな試行錯誤はあったが、安心・安全で風味あるものができると確信し、完成度の高い菓子を製造できた。常温乾燥のだだちゃ豆は、大手を含め多方面から引き合いがある。常温乾燥は挑戦してみる価値はある」と述べた。

 試食会では常温乾燥した木村屋のだだちゃ豆、鹿野准教授が持ち込んだトマトとリンゴが提供され、参加者たちは「味が濃い」「素材のうまさが分かる」など感想を話し合っていた。

試食で常温乾燥した素材の味を確かめる参加者たち
試食で常温乾燥した素材の味を確かめる参加者たち


2017年(平成29年) 9月8日(金)付け紙面より

ストレスとうまく付き合うには

 鶴岡市こころ元気アップセミナー「職場・家庭・地域で支え合うこころの健康づくり」が6日夜、鶴岡市覚岸寺の鶴岡メタボロームキャンパスレクチャーホールで開かれ、医師の後藤剛さんの講演などを通し、職場や地域でストレスとうまく付き合い、心の病気にならない方法を学んだ。

 鶴岡市の自殺死亡率が全国と比べ高率で推移していることを背景に、特に多い働き世代の市民を中心にこころの健康づくりを進めようと、各種団体でつくる鶴岡市こころ元気アップセミナー実行委員会(脇山拓委員長)が毎年企画。この日は地域の民生委員や行政、保健福祉関係などから約200人が参加した。

 初めに旧鶴岡病院に勤務経験がある山形さくら町病院地域診療部長で山形産業保健総合支援センター相談員の後藤さんが「働き盛りのメンタルヘルス」と題し基調講演。うつ病の人の職場復帰プログラムを県内で初めて取り上げて取り組んでいる後藤さんは、働き世代にうつ病が増えていることが労働生産性の低下など、間接的に3兆円近い損失になっていることを説明した。

 さらに、うつ病の要因となるストレスのうち、職場での対応について、▽小さな仕事でも一区切りつけて達成感を与える▽時間が余ったらではなく上司は部下との面談を予定に入れておく▽部下にも仕事の見通しを持たせる―など職場環境の改善のヒントを紹介。「現在は努力義務となっているストレスチェックは将来義務化されるが、労働生産性からも企業は導入した方がいい」と話した。

 引き続き、慶應義塾大医学部医師の深井航太さんをコーディネーターに、後藤さん、羽黒地域こころの健康づくり応援団の小南孝子さん、がん患者サロン参加者の北風寸美さんの3人がパネリストとなり、職場や家庭、地域でできるサポートなどについて体験を披露しながら話し合った。

ストレスとの付き合い方などについて講演する産業医などを務める後藤さん
ストレスとの付き合い方などについて講演する産業医などを務める後藤さん



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