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2017年(平成29年) 3月31日(金)付紙面より

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市場のような「道の駅」

 鶴岡市は、日本海沿岸東北自動車道(日沿道)の建設で、新潟県境区間に設置が計画されている鼠ケ関インターチェンジ(IC、仮称)周辺に整備する道路休憩施設の素案をまとめた。同ICそばの2万1640平方メートルの敷地にトイレなどの休憩施設、道路や観光の情報提供施設、物販・飲食施設、駐車場などを整備し、「東北の南の玄関口」として道の駅の登録を計画。日沿道あつみ温泉―鼠ケ関間の開通と同時期のオープンを目指す。

 市温海庁舎で23日に開かれた、日沿道新潟県境区間IC周辺土地利用基本計画策定検討委員会(委員長・伊藤彦市出羽商工会温海支所南部センター長、委員10人)の第3回会合で、市側が素案を示した。

 整備エリアは鼠ケ関IC北西側で、日沿道と国道7、345号に囲まれた場所。道の駅整備の方向性として、ユネスコ食文化創造都市・鶴岡の四季折々の幸の体験、鶴岡の自然・文化・伝統の魅力発信による交流人口拡大、温海・鼠ケ関地域の活性化を掲げ、テーマを「豊かな海・山・里の幸を味わえる“ねずがせき市場”?食の理想郷『鶴岡』のゲートウエイ」とした。

 会合の中で市側は「『EAT&BUY?食べて買う・買って食べる』をテーマにした営業形式にして、物販と飲食を合体させた市場のような店舗構成で、食の都・鶴岡だからできる、今までにない形の道の駅にしたい」と説明した。年間売上高5億円の目標を設定した。

 整備・管理運営方式は「公設民営」を見込み、運営組織は店舗出店者の出資による「事業組合方式」が適しているとした。概算の整備費は11億円程度を想定し、国や県の各種補助制度の活用を見込む。基本計画は今年5月をめどに策定し、2017年度には用地の測量や造成の基本設計、管理運営計画の検討に入る。

 この日の検討委では、地元の商工、観光、農業、水産業などの委員から「日本海側の東北の玄関口になる。秋田や青森も視野に入れた接客が必要」などの意見が出された。

 また、隣接する新潟県村上市の山北地区にも同様の施設整備が構想されていることが話題となり、市の担当者は「課題の一つとして捉えている。基本計画がまとまった段階で、村上市にも説明し、調整を図っていきたい」と述べた。

基本計画素案で示された鼠ケ関IC周辺の「道の駅」施設整備エリア(黄色部分)
基本計画素案で示された鼠ケ関IC周辺の「道の駅」施設整備エリア(黄色部分)


2017年(平成29年) 3月31日(金)付紙面より

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世界初 アマガサクラゲ展示

 鶴岡市立加茂水族館(奥泉和也館長)で深海性の「アマガサクラゲ」が展示されている。姉妹水族館のかごしま水族館(鹿児島市)から幼体のポリプを譲り受け、育成と繁殖に取り組んだクラゲで、生態などはほとんど解明されていないため今回が世界初の展示。かごしま水族館と同時に25日から展示を始めた。

 アマガサクラゲはミズクラゲ科。水深100メートルより深い深海で見られる。国内では駿河湾や富山湾、五島列島周辺に分布しているが、採取されることはほとんどないという。体は透明に近い白色で、かさの中心から出ている4本の「口腕」がひだ状になっている。強い毒を持っており、成体はかさの直径が20センチほどまで大きくなる。

 かごしま水族館が2015年10月に、水槽の展示替え作業中に直径約3ミリのクラゲの幼体を見つけ回収。その後、岩に付着したポリプも発見した。育成したところ見たことのないクラゲだったため、研究者などに問い合わせるとともに、同12月にクラゲ飼育のエキスパートの加茂水族館へポリプを送り、双方で飼育に取り組むことにした。

 その後、アマガサクラゲと判明し、かごしま水族館のクラゲコーナーリニューアルに合わせ、両館の同時展示が決まった。

 加茂水族館では現在8個体を展示。昨年末生まれたものは、かさの直径が4センチほどまで成長している。同館の飼育員は「他の種類に比べて成長が遅いようだ。クラゲを食べる習性があるので、現在はミズクラゲを餌にしている。生態がはっきり分かっていないため、じっくり大きく育てたい」と話していた。

深海性のアマガサクラゲが展示の仲間入り。水槽内を漂う姿が観察できる
深海性のアマガサクラゲが展示の仲間入り。水槽内を漂う姿が観察できる



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