2017年(平成29年) 5月18日(木)付紙面より
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庄内町と戸沢村は10―12の3日間、仙台市立柳生中学校(我妻仁校長)の教育旅行を受け入れた。2年生237人が民泊し、田植えや農家の暮らしを体験した。
庄内町グリーン・ツーリズム推進協議会と戸沢村田舎体験塾つのかわの里が協力することで、一つの町や村ではできない大人数の教育旅行の受け入れを可能にした。
生徒たちは初日、庄内町で田植えを体験した後、87人が庄内町、150人が戸沢村に民泊。11日は民泊家庭で農家体験を行った。
同町添津の小池千代子さん(75)方には女子生徒4人が民泊し、カラトリ芋の植え付けや笹(ささ)巻き作りを体験。小池さんにやり方を教わり、生徒たちは、「難しい」「こぼれる」と言いながら、丁寧に笹を折りもち米を包んだ。浦野眞桜さん(13)は「学校の周りも田んぼがたくさんあるので、庄内町は見慣れた風景と近い印象。笹巻き作りは難しそうだと思ったが、小池さんが優しく教えてくれたので慣れたら楽しい」と話していた。
生徒たちは12日、お別れ会を行い、最上川舟下りや古口新大橋を見学して帰路に就いた。
2017年(平成29年) 5月18日(木)付紙面より
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鶴岡市の庄内農業高校(青柳晴雄校長)の3年生が16日、学校近くの実習田で「密苗」田植え実演会に臨み、省力・低コスト化を図る密苗栽培の技術を学んだ。
同校は本年度、省力・低コストな栽培方法で良食味米を生産することを目標に研究を実施。密苗栽培もその一環で、苗箱1箱当たりの播種(はしゅ)量を通常の2倍にし、専用の田植え機で精密にかき取り移植することで苗箱数や育苗にかかる労力を減らすことができる。同校が密苗栽培に取り組むのは初めてという。
ヤンマー藤島支店の齋藤正義支店長を講師に招いて行われた実演会には生物生産科と生物環境科の3年生18人が出席。齋藤支店長の指導を受けながら密苗栽培専用の田植え機を操作し、実習田30アールに「ミルキークイーン」の苗を植えた。
実家が農家の前川大和さん(17)は「講習を受けた時は本当に作業能率が上がるのか疑問だったが、実際に育苗してみると簡単で苗箱の数が少ないので場所も取らず水やりも早く終わって驚いた。専用の田植え機でスピーディーに作業が進み、初心者でも操作しやすかった」と話していた。