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2018年(平成30年) 4月22日(日)付紙面より

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北前船寄港地フォーラムin大連 海を越え交流拡大

 中国・大連市で来月27日(日)に開催される「第23回北前船寄港地フォーラムin大連」で、庄内地域から出席する訪中団(団長・丸山至酒田市長)の結団式が20日、同市のガーデンパレスみずほで行われ、フォーラム発起人の新田嘉一平田牧場グループ会長は「大連でのフォーラム開催は都内でも話題になっている。フォーラムを通して大連との交流を深めたい」と述べた。訪中団一行は48人。昨年4月に登録された日本遺産「荒波を越えた男たちの夢が紡いだ異空間―北前船寄港地・船主集落―」を活用し、インバウンドの観光客増に向けた働き掛けも行う。

 北前船寄港地フォーラムは、作家で酒田市美術館長(当時は秋田公立美術工芸短大学長)の石川好氏が提唱した「北前船コリドール構想」に基づいて2007年11月、新田会長が中心になり酒田市で第1回を開催。その後、規模を拡大しながら全国の寄港地でこれまで22回開催している。

 昨年8月には、主催してきたJR東日本、JR西日本、JR北海道、日本航空、ANA総合研究所、平田牧場グループなどで一般社団法人「北前船交流拡大機構」(理事長・浜田健一郎ANA総合研究所シニアフェロー)を設立、地域間交流の促進で地域活性化を図る体制を強化した。

 大連でのフォーラム開催は、機構が設立時から事業の一つとして打ち出していたもの。同フォーラムには国内の主要経済人が主催に加わり、国内最大規模の地域交流フォーラムとなっていることから、昨年7月に岡山県で開かれた第20回大会に大連市の関係者が訪れ、同市への観光誘客を視野に交流を打診してきた。機構側の地域間交流を拡大する狙いと合致し、初の海外でのフォーラム開催が決まった。

 この日の結団式には新田会長、丸山市長、國井英夫庄交コーポレーション社長はじめ団員が出席。新田会長が「大連は(1992年に開設した東方水上シルクロードの起点となる)黒龍江省ハルビン市から飛行機で1時間ほど。以前に寄ったことがあるが、素晴らしい街という印象。これからのつながり・交流に期待したい」とあいさつ。丸山市長が「酒田の街を売り出す好機。それに参加できることを幸せに思う」、國井社長が「酒田から『出航』したフォーラムがいよいよ海外へ。新田会長の先を見る目と構想力に感服」と語った。その後の懇親会では団員相互に交流を深めた。

 一行は5月26日(土)に空路で大連市入り。同日夜に開催されるレセプション、翌27日午前の「第23回北前船寄港地フォーラムin大連」に出席し、地域間交流拡大の可能性などについて意見を交わす。

結団式であいさつに立つフォーラム発起人の新田会長
結団式であいさつに立つフォーラム発起人の新田会長


2018年(平成30年) 4月22日(日)付紙面より

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鶴岡・丸岡城跡 初の「野だて」

 鶴岡市丸岡の丸岡城跡(県指定史跡)で21日、茶会が開かれた。大きな桜の下で野だてが行われ、風に吹かれて散る花を眺めながら参加者たちが楽しいひとときを過ごした。

 丸岡城跡そばの天澤寺は戦国時代の勇将・加藤清正公のゆかりの地。江戸幕府に領地を没収され、庄内藩へ配流となった加藤清正公の嫡男・忠廣公は清正公の遺骨を丸岡に移し、五輪塔を建立するなど供養したとされる。一方、丸岡城跡の史跡公園ガイダンス施設「楽朋館」は、鶴岡市鳥居町にあった日向家住宅を移築復元させたもので、鶴岡にゆかりのある作家・横光利一の妻、日向千代の生家でもある。こうした先人をしのびながら楽しい茶席を設けるとともに、丸岡城跡や日向家住宅を広く知ってもらおうと茶道裏千家の山中宗克社中の主催、荘内加藤清正公忠廣公遺蹟顕彰会の共催で今回初めて茶会を企画。

 この日の茶席は、楽朋館での本席(薄茶)と城跡内での野だての2席が設けられた。このうち野だては、日向千代にあやかって顕彰会が「千代の桜」と呼ぶ大きな桜の下で行われ、午前中は15人ほどの着物姿の女性が抹茶を楽しんだ。

 天候にも恵まれてうららかな陽気の中、風に吹かれて散った桜の花びらが舞う様子に参加者たちは「とても幸せな時間だのー」と笑顔。運ばれてきたお菓子と抹茶を味わい、月山や金峯山の姿を眺めながら、ゆったりとした時間を過ごしていた。

うららかな陽気の中、「千代の桜」の下で野だて。着物姿の女性たちが抹茶を楽しんだ
うららかな陽気の中、「千代の桜」の下で野だて。着物姿の女性たちが抹茶を楽しんだ



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