2018年(平成30年) 6月1日(金)付紙面より
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県が進める田川地区の県立高校再編整備計画に関連し、昼間定時制と通信制を併設する庄内総合高校(庄内町)の第1回教育基本計画策定委員会が31日、県庁で開かれ=写真、教育計画や開校に向けたスケジュール、校舎の整備などについて意見を交わした。
策定委員会は学識経験者、庄内町や鶴岡市の学校関係者、県教委など10人で構成する。定時制と通信制の併設を踏まえた庄内総合高の教育内容などに関する教育基本計画について協議し、本年度末までの策定を目指す。委員長は柿崎則夫県教育次長が務める。
この日の第1回委員会では、県教委が田川地区の県立高校再編整備計画について説明。庄内総合高校については全日制総合学科を2022年度まで現在の3学級を2学級に減らした「フルタイムコース」、昼間定時制の総合学科1学級と通信制の普通科80人を合わせた「チャレンジコース」を併設すると再確認した。
また、これに伴い鶴岡南高通信制の在籍者は庄内総合高通信制へ転学となる。鶴岡工業高については単科型専門高校とし、22年に定時制を募集停止とする。
計画策定に当たり、教育目標や課程などの教育計画、新校舎建設や既存施設の利活用といった校舎整備計画などを策定委員会が総合的に進める。一方で庄内総合高や鶴岡南高通信制、鶴岡工業高定時制の校長や教頭、庄内町教委などが作業部会を構成し、教育現場の意見を吸い上げた上で教育計画や校舎整備計画の資料を作成し策定委員会に提出する。
このほか、委員の中から「鶴岡から庄内町まで通学する生徒もおり、時間と距離は大きな課題。支援と配慮をお願いしたい」「定時制、通信制には他者との関わりが難しい生徒もいる。校舎は独立性が高いものを願いたい」といった意見が出された。
今後、本年度末まで4回の策定委員会と6回の作業部会を経て、来年3月まで庄内総合高の教育基本計画を策定する方針。
2018年(平成30年) 6月1日(金)付紙面より
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三川町教育研究所(所長・小野寺茂義押切小校長)主催の生徒指導等講座が30日、同町公民館で開かれ、町内の教員らが指導方法や子どもとの関わり方について学んだ。
講座は教員の指導力向上を狙いに毎年実施している。今回は千葉科学大の熊谷圭二郎准教授を講師に迎え「Q―Uを活用した授業づくりと教師のかかわり方」のテーマで開催。
「Q―U」とは楽しい学校生活を送るためのアンケートで、児童生徒への理解・対応方法・学級集団の状態などを把握することができる。三川町では町が予算を確保し、小中学校で年2回実施している。
この日は町内の幼稚園、保育園、小中学校の教員を中心に126人が出席。熊谷准教授はQ―Uの目的や内容、活用について説明。「Q―Uと自分の指導タイプを理解、意識し、効果的な授業展開・対応を考えなければ」と述べた。さらに「先生も時代に合わせて変わらなければ。子どもたちに自分の人間的魅力が伝わるような対応、子どもたちを受け入れることが大切」と話した。