2018年(平成30年) 6月9日(土)付紙面より
ツイート
県内有数の果樹園地帯の鶴岡市櫛引地域で8日、くしびき観光果樹園紹介所の開所式が行われた。観光さくらんぼ園の開園を皮切りに約5カ月間、ブドウやナシ、リンゴ狩りを楽しむ行楽客の受け入れ窓口となる紹介所が国道112号沿いの産直「あぐり」に設けられる。
紹介所に登録しているのはサクランボ9、ブドウ5、ナシ3、リンゴ3の観光果樹園。主催する櫛引観光協会と庄内さくらんぼ生産振興協議会によると、サクランボは今シーズン、生育が良好で平年より4、5日収穫期が早いという。例年、早生品種の紅さやかを皮切りに、紅ゆたか、佐藤錦(例年20日?7月初め)、晩生の紅秀峰など来月10日ごろまで楽しむことができる。
この日はあぐりで開所セレモニーが行われ、くしびき南部保育園の園児たちがかわいらしいサクランボ体操を披露。来場者に旬を迎えた紅さやかを振る舞い、さくらんぼ園開園をPRした。栃木県矢板市から訪れた60代の夫妻は「紹介所を通じて昨年もサクランボとブドウ狩りに訪れた。新鮮でおいしく安価で、とても良かったので今年も楽しみたい」と話していた。
近くの平藤和喜さん(66)方の平藤農園(鶴岡市西片屋)では、開園PRに一役買った同保育園児たちが早速、サクランボ狩りを満喫。真っ赤に熟した紅さやかを味わった岩佐花音ちゃん(5)は「甘くておいしい。いっぱい食べたよ」と話し、友達と種飛ばし競争も楽しんでいた。
問い合わせはくしびき観光果樹園紹介所=電0235(57)3300=へ。
2018年(平成30年) 6月9日(土)付紙面より
ツイート
庄内町発祥の「庄内金魚」をPRする「あまるめ植木・金魚まつり」が8日、同町余目のショッピングモールアピア駐車場で始まった。鮮やかな紅白模様と優雅に揺らめく振り袖のような尾ひれが初夏の庄内町に涼を呼び込んでいる。まつりは12日(火)まで。
庄内金魚は、オランダシシガシラ種とヒブナを交配させて明治後期に誕生。尾ひれが長いことから「振り袖金魚」とも呼ばれ、鮮やかな紅白の体色と頭のこぶが特徴。養殖を営む戸数は減少しており、現在は同町西袋の2戸のみ。
特産の庄内金魚をPRしようと町観光協会が毎年この時期にまつりを開催。例年5日間で1万6000人の人出があるという。49回目の今回は成沢和也さん(57)=同町西袋=方の「成沢よしみ養魚場」が出店。季節の花や鉢物を扱った植木市などが軒を連ねた。
初日の8日午前から愛好家などで人だかりができ、小さいものから立派な尾ひれを持った5歳物をじっくりと眺めて品定め。鶴岡市から訪れた会社員男性(55)は「育つにつれて体色の変化や大きくなるのを見守る楽しみがある。庄内金魚は優雅でいい」と魅力を語った。
まつり期間中、9(土)、10(日)の両日は、1000円以上の購入で空くじなしの抽選券配布などもある。