2018年(平成30年) 6月24日(日)付紙面より
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酒田市の飯森山公園の「あじさい園」で22日、夜間のライトアップが始まり、咲き始めた色とりどりのアジサイを幻想的に照らし出している。
あじさい園は、飯森山公園の中心施設である土門拳記念館と人工湖・拳湖を囲む形で、広さ約8000平方メートルに122品種1万637株が植えられている。ライトアップは、公園を管理する市が2014年から毎年、見頃の時期に実施している。
今年は、拳湖西側のあじさい園入り口から約130メートル区間に100ワット相当のLED(発光ダイオード)ライト20基を設置。22日から来月16日ごろまで、午後7時ごろ(日没時)から同10時まで点灯する。
初日の22日は午後7時ごろにライトが点灯。鮮やかな緑の葉の間から、咲き始めた青や紫、ピンクなど色とりどりのアジサイが浮き上がるように照らし出され、訪れた人たちが「きれい」と見入っていた。
市土木課公園緑地係の担当者は「色づきはまだ10%程度。今後の降雨の状況にもよるが、ピークは来週以降では」とみている。
ライトアップ期間中、園内にはテーブルと椅子のセットを3セット置き、うち2セットにはランチタイム(午前11時半―午後1時半)にパラソルを設置し、「お弁当開き」に開放する。
そのほか関連イベントとして、7月1日(日)午前10時―午後5時には地元の手工芸や食品の34店による「飯森山あじさい小さな店のマーケット」が開かれる。入場無料。また、土門拳記念館内では今月30日(土)と来月7日(土)、ともに午前10時から午後3時まで楽之会による呈茶、来月7日午後7時からはミュージアムコンサートとして天童市出身でシンガー・ソングライターのIRI(アイリ)さんの「スペシャル七夕ライブ」が行われる。呈茶は1服300円、ライブは無料で、ともに入館料が必要。問い合わせは同記念館=電0234(31)0028=へ。
2018年(平成30年) 6月24日(日)付紙面より
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2020年東京五輪・パラリンピックで酒田市がホストタウンになっているニュージーランド(NZ)から、トライアスロンの若手選手2人が同市を訪れ22日、市役所を表敬訪問した。24日に同市で開かれる「みなと酒田トライアスロン」(おしんレース)をはじめ、来月初旬まで同市を拠点に国内に滞在し、トライアスロンの3大会を転戦する“武者修行”に挑む。
訪れたのは、大学生で昨年のジュニア世界大会NZ代表のヤヌス・スターフンバーグさん(19)と、高校生で同国高校チャンピオンのルーベン・トンプソンさん(17)の男子選手2人。市がNZトライアスロンナショナルチームの要請に基づいて本年度に創設したスカラシップ(奨学金)制度を利用した初の訪問で、市が海外渡航費と国内滞在費の半分程度を、1人当たり30万円を上限に支給する。
2人は21日に成田、羽田経由で庄内入り。酒田市の東北公益文科大の講師宿泊棟で自炊しながら、24日のおしんレース、みやぎ国際トライアスロン仙台ベイ七ケ浜(来月1日、仙台市)、サンポート高松トライアスロン(同7日、香川県高松市)の3試合を転戦する。「自立した選手を育成する」というNZ側の狙いで、国内の移動や宿泊手続きなどは2人が自分たちで行う。
2人は22日午前11時半ごろ、市役所を訪れ、大勢の職員の拍手に出迎えられた。市長応接室で、丸山至市長が2人に奨学金の目録とポロシャツなど記念品を贈り、「2人を招くことができて光栄。日本の大会で好成績を収め、故郷に錦を飾ってほしい。この交流の絆で、さらにNZとの交流が深まることに期待」と歓迎のあいさつを述べた。
スターフンバーグさんは「手厚い歓迎に驚き、感謝している。もっと酒田のことを知り、多くの人と出会いたい。日本の文化に触れ、母国ではできない新しい体験をするのが楽しみ」、トンプソンさんは「素晴らしい機会を与えてもらい感謝。調子が良いので、日本の大会で良い結果を出せるように頑張る。酒田は緑が多く、道路もきれいでとてもクール(かっこいい)」と話した。
2人は22日夕、滞在中にサポートする公益大生たちとの交流会に参加。来月3日は市内の高校生との交流会も計画されている。
同市は2016年12月、内閣府のホストタウンに、NZ(競技・トライアスロン)を相手国として登録された。事前キャンプ誘致に向けて昨年10月、同国のトライアスロンナショナルチームの強化部長らを招いた際、スカラシップ制度の創設を提案された。それを受け、丸山市長と同チームのクレア・ビードCEO(最高経営責任者)は今月11日付で、▽酒田市はNZ若手選手の支援に向けスカラシップ制度を設ける▽NZトライアスロンチームは同市を事前キャンプ地として検討する―という交流の基本合意を締結している。