2018年(平成30年) 10月16日(火)付紙面より
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本県唯一の離島・飛島を舞台に13、14の両日、家族10組が参加して「親子で探検!環境ミステリーツアー」が開かれた。島内の探検や、海辺で拾った漂着物などを使った海ごみアート作り、星空観察などを繰り広げ、自然のつくり出す景観や、離島の営みなど飛島の魅力に触れた。
NPO山形県自動車公益センター(小関眞一理事長)の社会貢献事業として今回初開催。県のやまがた社会貢献基金助成事業。庄内地域のさまざまなNPO団体間の連携を強め、地域の活性化を図る「ドリームやまがた里山プロジェクト」(代表理事・小谷卓鶴岡高専名誉教授)がイベントを運営し、講師は同プロジェクトメンバーのNPOのスタッフが協力。県内の小学生4―6年生の家族を対象に募集したところ、県内全域から家族10組の計45人が参加した。
初日は、定期船で勝浦港に到着後、早速島南端の館岩に登って勝浦、中村両集落を一望。縄文後期の遺跡の痕跡や、切り立つようにそびえる岩崖が天然の防波堤となり、北前船の避難港として栄えた歴史などを聞いた。その後は勝浦港から宮谷のタブノキ林を抜け、西側のシェルビーチで寄り物集め。漂着物の魚捕りのわなを畑の苗にかぶせるケースとして再活用しているといった島の暮らしの知恵についても学び、奇岩の連続する海岸遊歩道の散策、秋の夜空の星座観察などに取り組んだ。
2日目は、キットを使っての火おこし体験、「海づり公園」での魚釣りも実施。
酒田港着後は、酒田市内の庄内JAビルで、集めた漂着物を使った「海辺の宝箱づくり」。中川峻君(12)=南陽市立沖郷小6年=はシェルビーチで見つけた約10センチのアオイガイをあしらった。「飛島の自然の良さを友達にも教えるつもり。ガラスの浮き球を探しにまた行きたい」。田中拓海君(11)=山形市立金井小6年=と妹の舞子ちゃん(7)=同1年=は「ビーチグラスはきれいだけど海にとっては良くないと思う。今度はごみ拾いに来たい」「こんなにきれいな海は初めてだった」などとそれぞれ話していた。
2018年(平成30年) 10月16日(火)付紙面より
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「わたしのイチオシ!つるおか名物コンテスト」が14日、鶴岡市小真木原総合体育館で行われ、市民審査員ら100人が加工食品部門10、菓子部門12の計22商品を試食し採点した。11月に両部門それぞれの金賞、銀賞各1点、銅賞2点が発表され、受賞商品には広告記事掲載、鶴岡食文化創造都市推進協議会のホームページでのPR、特別ロゴ使用などの特典が与えられる。
鶴岡の食関連産業の振興を図ろうと鶴岡商工会議所、出羽商工会、同協議会が主催して初めて実施し、2015年以降に商品化・改良した商品を対象に募集。だだちゃ豆やメロン、庄内産「つや姫」、トチの実、食べられるシルク、庄内浜のタイ、庄内豚など多様な農林水産物を使った押しずし、ベーコン、キムチ、ジュース、まんじゅう、マカロン、バームクーヘンなど、アイデアを凝らした個性的な加工品や菓子が出品された。
使用する素材やストーリー性などの「鶴岡らしさ」、食味や香り、パッケージデザイン、独自性、市場開拓性などを来場した市民が審査。開発業者の説明を聞いて商品を味わい、業者に質問するなどして採点した。審査した市内の50代女性は「採点するのは難しいが、地元業者が苦心して開発、製造していることがよく分かった」と話していた。
受賞商品の表彰式は12月15日(土)に開催予定の「つるおか食文化市民フォーラム」で行う。