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2018年(平成30年) 10月7日(日)付紙面より

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酒田でオーラルフィジシャン・チームミーティング

 入れ歯に頼ることなく生涯にわたって28本の歯全てを守る「KEEP28」を目指す全国の歯科医療従事者が一堂に会する「2018オーラルフィジシャン・チームミーティング」が6日、酒田市の希望ホールで開幕。国内外から招いた講師の講演などを通し7日(日)までの2日間、全国各地から集まった従事者たちが歯科医療の目指すべき姿をあらためて考察する。

 オーラルフィジシャンは、虫歯や歯周病を発生させないよう口腔(こうくう)の健康を総合的に管理する歯科医師のこと。このミーティングは、世界標準の歯科医療の構築と実践などを目的に、同市の日吉歯科診療所(熊谷崇院長)が開いている「オーラルフィジシャン育成セミナー」を修了した歯科医院スタッフが集まり、2006年から毎年この時期に開催。年々規模が拡大しており、今年は全国各地から従事者約800人が参加した。

 初日の6日午前、熊谷院長は「今までの歯科は悪くなった歯をどう治療するかに一生懸命だったが、高齢者の口腔状態を見るとそれは無力と分かった。予防をメーンにしたオーラルフィジシャン診療所は、生涯にわたって自分の歯で食べてもらうプログラムを長くやってきた」と述べ、「酒田市では『KEEP28酒田モデル』を世界に向けて発信し、さまざまなところで評価を頂いている。チームミーティングで学んだことをそれぞれの地域でぜひ発展させてほしい」と開会宣言。丸山至市長が「市の予防歯科事業はスタートラインに立ったばかりで、これからも熊谷先生から指導を頂きながら前進させたい。熊谷先生の『健康づくりはまず歯を守ることから』という思いを行政として支えていきたい。充実したミーティングにして」と歓迎のあいさつをした。

 続いて「アメリカ歯科医療における教育・経済・技術革新の融合」のテーマで、米国ネブラスカ州にあるクレイトン大歯学部のマーク・ラタ教授と宮本貴成教授、アイオワウェスタンコミュニティーカレッジ歯科衛生士プログラム代表のルース・トンプソンさんの3人が講演。宮本教授は歯科教育におけるイノベーション(変革)について紹介し、「クリエーティブで、ユニークで、世の中の価値観を変えられるような人材を歯科という媒体を用いて育成したい。世界を変革できるリーダーをどう育成するか、常に考えながら教育プログラムを構築している」と述べた上で、高い価値観の創造に向けて複数のブレーンによる「シナジー効果(相乗効果)」の重要性を説いた。

 ラタ教授は「熊谷先生の歯科医療への考え方・在り方は素晴らしく、そのインスピレーションに感謝。その恩恵を最も被るのは患者さんだ」と話し、「変革に向けた歯科教育のチャレンジは大海に出た船のよう。船の方向はさまざまなものに影響を受ける。日本でもそうだと思う」と話した。

 同日午後は「オーラルフィジシャン診療所の成長と発展」と題してシンポジウム。2日目は、鶴見大の花田信弘教授、元日本航空パイロットの岡田修一さん、九州女子大の濱嵜朋子教授ら8人が登壇、講演など計6つのパートが行われる。

歯科医療従事者らが会場を埋めたオーラルフィジシャン・チームミーティング=6日午前
歯科医療従事者らが会場を埋めたオーラルフィジシャン・チームミーティング=6日午前


2018年(平成30年) 10月7日(日)付紙面より

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庄内農高生と加茂水高生コラボ開発 濃厚海老味噌ラーメン

 鶴岡市の庄内農業高と加茂水産高の両校生徒が考案した「濃厚海老味噌(みそ)ラーメン」の試食会が5日、市立加茂水族館の屋外ブースで開かれ、地元産の小麦やエビを素材に開発したコラボラーメンが披露された。

 両校生徒が昨年度に取り組んだ「サンマ節のだし庄農加茂水コラボうどん」に続く第2弾。庄農高生物環境科の3年生5人が麺、加茂水高海洋資源科の3年生3人がスープを担当。6月から開発に取り掛かり、3回の合同調理実習などを重ねて味を調えてきた。麺は地元産の小麦「ゆめ星」に10%のパスタ粉のデュラム小麦を加えた太めストレートの硬水麺。スープは鼠ケ関産のエビ(ガサエビ、アマエビ)の濃縮だしと地元産の3種のみそをブレンドした濃厚スープ。煮豚とネギをトッピングした。庄農の叶野優さん(18)は「デュラム小麦を加えてもちもち感を出した。何度も割合を変えて濃厚なエビのスープに合う自信作ができた」、加茂水の太田ことみさん(18)は「エビから出るおいしいだしに負けず、しょっぱ過ぎないようにみそをブレンドした」と話した。

 試食会は両校の6人が協力して調理し、小わん100食分を水族館の来場者らに振る舞った。和歌山県日高川町の滝本美樹さん(31)は「エビだしのラーメンは初めて。麺はもちもちでツルッとしておいしい。ラーメン開発なんて楽しそうな勉強。きっといい経験になる」と話した。

 両校では試食者へのアンケートを基にコラボラーメンの完成度を高め、20日午前11時から午後2時半まで、同市羽黒町の「福奏庵」でコラボラーメンを販売予定。また、庄農うどんや加茂水産の缶詰製品の販売が行われる。

庄農高生(左)と加茂水産高生(右)がコラボラーメンを披露。試食会で100食分を調理し振る舞った
庄農高生(左)と加茂水産高生(右)がコラボラーメンを披露。試食会で100食分を調理し振る舞った



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