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荘内日報ニュース


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2018年(平成30年) 12月4日(火)付紙面より

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冬から春 庄内へ誘客 「冬の三寒四温」観光キャンペーン

 庄内観光コンベンション協会(会長・皆川治鶴岡市長)の「おいしい食の都庄内 冬の三寒四温」観光キャンペーンのキックオフイベントが1日、酒田市のマリーン5清水屋で開かれ、庄内地方の自治体や商工、観光関連団体の代表らが「頑張ろう三唱」などで、冬から春にかけての庄内への観光誘客と地域活性化への決意を新たにした。

 JRの大型観光キャンペーン「新潟県・庄内エリアプレデスティネーションキャンペーン」(10―12月)の後半を盛り上げ、来春につなげていこうと、12月1日から来年3月31日までの4カ月、「食」を中心にした多彩なイベントで庄内の魅力を発信する。

 「三寒四温」は春先に、寒さが少しずつ暖かさに置き換わっていくことを示す言葉。キャンペーンはこれになぞらえ、寒い時期においしくなる3種の食材(タラ、フグ、ズワイガニ)を「三寒」、身も心も温まる4つの観光資源(温泉、新酒、まつり、雛(ひな))を「四温」として、冬から春にかけての庄内の観光をアピールする。

 具体的には、タラは鶴岡市(来年1月20日)、遊佐町(同)、酒田市(同1月26、27日)の「寒鱈(かんだら)まつり」、フグは今月1日から来年3月15日まで庄内各地の飲食店で料理が提供される「天然とらふぐキャンペーン」、ズワイガニは10月1日から今月31日まで鶴岡市のあつみ温泉で展開中の関連イベント。

 温泉は、オリジナルの手拭い販売、新酒は鶴岡市の「大山新酒酒蔵まつり」(来年2月9日)、あつみ温泉の「摩耶山新酒まつり」(同3月2日)、酒田市の「酒の酒田の酒まつり」(同1月26、27日)、まつりでは鶴岡市羽黒町の松例祭(12月31日)、世界文化遺産に認定された遊佐のアマハゲ(来年1月1、3、6日)、雛では「庄内ひな街道」(来月2月下旬―5月中旬、庄内各地)などを予定。

 この日のキックオフイベントは、「食の都庄内」のサポーターの集いの席で行われ、約100人が参加。庄内観光コンベンション協会の沼沢弘幸専務理事がキャンペーンの概要を説明した後、皆川鶴岡市長、丸山至酒田市長、時田博機遊佐町長の首長3人をはじめ、鶴岡商工会議所の早坂剛会頭、「食の都庄内」親善大使の太田政宏シェフ、JRの関係者ら約20人が登壇し、皆川市長の音頭で「頑張ろう三唱」を行い、気勢を上げた。

 その後のサポーターの集いでは、太田シェフが季節の食材を使って作った創作フレンチのフルコースを味わい、交流を深めた。

皆川鶴岡市長(中央)の音頭で「頑張ろう三唱」した関係者たち
皆川鶴岡市長(中央)の音頭で「頑張ろう三唱」した関係者たち


2018年(平成30年) 12月4日(火)付紙面より

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「内水面文化」活性化のために 私設博物館「出羽の里 未来遺産館」開設

 県内全域の河川で魚類の生息分布を調べているNPO法人「鶴岡淡水魚 夢童(ゆめわらべ)の会」代表理事の岡部夏雄さん(76)が30日、鶴岡市砂田町の自宅に併設する元鉄工所工場に私設博物館「出羽の里 未来遺産館」を開設。岡部さんが20年以上かけて採取してきた90種類余の淡水魚の標本や、赤川でのサクラマス採取に用いていた漁具などを展示している。岡部さんは「内水面の文化に興味を持ってもらえれば。川に親しみ、豊かな川の再生を訴える後継者が出てほしい」と話した。

 岡部さんは子どものころから赤川で“ざっこしめ”に親しみ、個人で鉄工所を経営するようになってから赤川漁業協同組合員としてサクラマスやアユ、カジカなどを捕ってきた。1986年度から断続的に県のサクラマス捕獲調査に従事。94年に旧藤島町で水路工事に伴うヤリタナゴの保護活動に参加したのを機に淡水魚全般の生息分布調査に目覚め、以来、県内全域の内水面漁協組合員となり、調べ続けている。

 環境省のレッドデータブックで絶滅危惧種になっているウケクチウグイやギバチなど希少種を見つけたり、サクラマスの産卵場所も特定。堰堤(えんてい)などによる河川の分断やコンクリート護岸などで魚類が減った実態を明らかにし、魚道設置を働き掛け実現させるなど、川の再生を推進。「消える魚の生息環境」「山形県(おらだ)の森川海(いさん) 郷土に生息する淡水魚たち」などを自費出版し、県内の全小・中学校に寄贈するなど、教育にも尽力している。

 20年以上にわたり採捕してきた魚類の瓶詰め標本約3000本は昨夏、神奈川県小田原市の県立生命の星・地球博物館に譲渡した。

 病気などを機に鉄工所を今年9月で閉じ、長年の夢だった私設博物館を開設。「出羽の里 未来遺産館」は前加茂水族館館長の村上龍男さんに命名してもらった。

 広さ約60平方メートルの館内の展示テーマは「森川海」。県内と秋田県に生息するトミヨ属の雄物型や鮭川村で採取したウケクチウグイなど淡水魚の瓶詰め標本約350本をはじめ、サクラマスやアメマスの剥製、タガメやゲンゴロウ、川ガニ、チョウなどの標本、ドブガイやカラスガイなどの貝殻、岡部さんが愛用してきた投網や巻き網の漁具やサクラマスのふ化の様子を伝える写真パネルなどを展示した。

 岡部さんは「子どもたちなど多くの人に見てもらい、内水面の文化の活性化につながってほしい」と語った。

 未来遺産館の開館時間は午前10時から午後5時。入場無料。連絡があれば時間外でも対応可能という。問い合わせは岡部さん=電0235(23)1185=へ。

自宅に併設の元鉄工所工場に開設した「未来遺産館」と岡部さん
自宅に併設の元鉄工所工場に開設した「未来遺産館」と岡部さん



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