2018年(平成30年) 12月13日(木)付紙面より
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「環境と社会によい暮らし」に関わる活動や取り組みを募集し紹介、表彰する環境省制定「第6回グッドライフアワード」で、海洋生物の保全活動に取り組んでいる酒田市のNPO法人・みなと研究会(守屋元志代表理事)の「シートベルトをコンブに見立てて魚介類の楽園に!」が実行委員会特別賞(サステナブルデザイン賞)を受けた。
「みんなの力で社会は変わる!」「みんなの力が社会を変える!」を掲げるグッドライフアワードは、環境に優しい社会の実現を目指し、日本各地で実践されている「環境と社会によい暮らし」に関わる活動や取り組みを募集し紹介、表彰することで、より一層の活動の活性化を図ってもらうもの。環境省、アワードの趣旨に賛同する有識者による実行委員会(益田文和委員長)が審査している。
長年にわたって海洋生物の観察・保全活動に取り組んでいる同法人は昨年、日本郵便「年賀寄付金配分事業」の助成を受け、山形県自動車販売店リサイクルセンター(山形市、遠藤榮次郎社長)と共に、廃車のシートベルトを海藻に見立て、魚介類の“楽園”となる「人工藻場」を製作。酒田北港内・水路に設置したところ、シートベルトにはカキなどの貝類が数多く付着しており、周囲ではアジやクロコ、ボラなど小魚の泳ぐ姿が確認された。この活動をまとめ、初めてグッドライフアワードに応募し、益田委員長が選定する「サステナブルデザイン賞」を受けた。
先月17日に都内で行われた表彰式には出席できず後日、賞状を受け取った守屋代表理事は「水路内には海藻類がほとんどない。人工的に藻場を設置したことで小魚も集まり、魚介類の“楽園”になった。藻場は魚介類の産卵場所、幼・稚魚の保育場所となり、水産資源の保護、培養に重要な役割を果たす。海洋生物の増殖につながれば」と話した。
一方、同法人は今年、やまがた社会貢献基金協働助成事業の一つ、日産プリンス山形「子どもから大人まで環境にやさしい社会づくり支援事業」の補助で、廃車シートベルトに藻の一種「アカモク(ギバサ)」の胞子を付着させた上で海中に設置、その増殖具合を調べる研究にも着手している。
2018年(平成30年) 12月13日(木)付紙面より
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「酒どころ大山」の地酒を楽しむ「第24回大山新酒・酒蔵まつり」(来年2月9日、土曜日)の前売り券販売が、16日(日)正午から鶴岡市大山にある出羽商工会本所などで行われる。「新酒を楽しむ会」や、4つの蔵元などを巡る「酒蔵めぐり」など各チケットを販売する。
まつりは大山のPRとともに地酒の消費拡大や交流人口増加、地域振興につなげようと、実行委員会を組織して1996年に始まった。地区内の羽根田酒造(白梅)、渡會本店(出羽ノ雪)、冨士酒造(栄光冨士)、加藤嘉八郎酒造(大山)の4酒蔵で寒仕込みの新酒が味わえるイベントとして人気が高く、地元のみならず隣県、関東や関西からもリピーターがある。前売り券販売では例年長蛇の列ができ、「新酒を楽しむ会」「酒蔵めぐり」「厳選八種飲み比べ」の順で人気が高いという。
当日は、酒蔵めぐりが正午から午後4時まで。各蔵元で並んでいる間や、同地区の老舗漬物店「本長」、松尾神社でも振る舞い酒があるほか、出羽商工会本所などで午前11時からは酒蔵めぐり参加者へ振る舞い酒や酒まんじゅうも数量限定で用意。混雑解消を図ろうと、昨年に続き、今年も最初に訪問する酒蔵をチケットごとに指定。前売り券は限定3000枚で1500円。インターネットショップのイープラスでも同時販売する。当日券は2000円で数十枚ほど。
大山四蔵元厳選八種飲み比べは、大山コミュニティセンターを会場に午前10時から正午まで。各蔵元自慢の大吟醸クラスを味わえる。前売り券は限定150枚の1200円で、売れ残った場合は当日券もある。同コミセンでは引き続き、午後1時半から同3時半まで新酒を楽しむ会を開催。酒蔵めぐりとは趣向を変え、全席指定でゆっくりとくつろぎながら数十種類の銘酒・新酒や小料理を味わうことができる。限定140枚の前売り券のみで3000円。
実行委員会では酒の振る舞いなどを担う20歳以上のボランティアも広く募集中。「まつり終了後の反省会もあるのでぜひ協力を」と呼び掛けている。1月中旬まで申し込む。
まつり全体の問い合わせは同本所=電0235(33)2117=へ。