2018年(平成30年) 1月7日(日)付紙面より
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庄内浜の冬の味覚、寒ダラ漁がスタート。5日は今シーズン初のまとまった水揚げがあり、各漁港は底引き網漁船から次々と下ろされるトロ箱で活気づいた。
庄内地方では、1月上旬の「寒の入り」から節分までの間に旬を迎えるマダラを寒ダラと呼ぶ。身や白子、アブラワタ(肝臓)などを丸ごと鍋に入れて煮込んだどんがら汁は、庄内の冬を代表する味覚として人気が高い。
寒の入りとなる二十四節気の「小寒」の5日、庄内浜は久しぶりになぎとなった。底引き網漁船6隻が所属する鶴岡市の由良漁港では、昨年12月24日から年末年始休業を挟んで12日ぶりの出漁。午後3時半すぎから漁船が次々に帰港し、港では待ち構えた女性や手伝いの人が出て船から運び出されるトロ箱を受け取った。
第21輝修丸の石塚修船長(48)によると、この日はズワイガニやアンコウ、ハタハタ、エビなどに加えて、3―6キロの寒ダラ約50本が上がった。石塚船長は「まだ型は小さいが初日からこのぐらい上がれば上々。由良産はブランド化で値段も付く。天気次第だがシーズン中に10日も出漁できれば」と話していた。
水揚げされた寒ダラなどは県漁協由良総括支所で選別され、夕方の競りで市場へ出荷された。
寒ダラ漁は2月上旬ごろまでの見込み。
2018年(平成30年) 1月7日(日)付紙面より
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酒田市飛鳥の飛鳥神社(佐藤ふじ子宮司)で5日夜、伝統行事「裸詣(まい)り」が行われ、雪が舞い散る厳しい寒さの中、下帯姿の男性たちが冷水を浴びて参拝し、五穀豊穣(ほうじょう)や地域の安寧を願った。
同神社の年越し行事「松例祭」として、主役を務める「松若勢(まつわかぜ)」と年男がツツガムシをかたどった大たいまつを焼き、五穀豊穣などを願う。一時途絶えたが、1977年に旧平田町の青年による「平田の行事を楽しくする会」が復活させ、その後、氏子会が続けている。
今年は飛鳥地区を中心に小学1年から48歳までの男性24人が参加。白い下帯と足袋だけの姿になり、午後6時半ごろから本殿で祈祷(きとう)を受けた後、「わっしょい、わっしょい」と勇ましい掛け声とともに本殿南側の仁王堂を1周。堂前の「お清め場」で世話役の女性たちから冷水を掛けてもらって身を清め、本殿に参拝することを3回繰り返した。
この日は夕方から雪が降り始め、冷え込んだ。男性たちがお清め場でしゃがみ、女性たちがおけに入れた冷水を背中や肩口から掛けると、「うぉーっ」「ひぇー」などと悲鳴が漏れた。子どもたちはあまりの冷たさに涙目になりながら歯を食いしばり、懸命に耐えていた。
今年で2回目という平田小4年の伊藤玲亜君(10)は「すごく寒かった。去年よりも寒かったが、何とか頑張れた」と話した。