2018年(平成30年) 2月18日(日)付紙面より
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鶴岡市藤島地域で社会学の調査研究を行っている東洋大社会学部の学生による「庄内藤島調査報告会」が16日、市藤島庁舎で行われ、フジの花の活用や庄内農業高校の振興などについて若者らしい感性で提言。東洋大による社会調査は11年目の今回で最後となり、来年度からは大東文化大が継続する。
東洋大の阿部英之助非常勤講師(42)が大学院生時代から藤島地域で調査研究していた縁で、2007年度から実習科目のフィールド調査として毎年実施。11期生となる本年度は、大学3年の9人が参加し昨年8月30日―9月1日の2泊3日にわたり滞在した本調査を中心に、「ふじしま夏まつり」や「江戸川区民まつり」などでの手伝いなど年間を通して藤島地域との関わりを深めてきた。
この日は藤島庁舎の職員や調査に協力した地域住民ら約40人が参加。学生9人がポスターセッション形式で、「多様化する高齢者の『生きがい』を地域全体でサポート」「藤の花の香る町?藤の花による藤島地域振興を目指して?」「農!庄農改革団?花咲け庄農?」など6つのテーマで、継続テーマは先輩たちの調査も含めながら現状と課題、提言を発表した。
このうち地名にちなんだ地域のシンボルとなっているフジの花の活用については、新たに整備された「藤島歴史公園」の活用とともに観光への活用や住民の関心の集め方などを提案。住民のフジの花への意識が低いという実態を捉え、「成人式にフジの花に関連した物を贈る」といったアイデアなどを提案していた。
藤島調査は指導する阿部講師が4月から大東文化大社会学部准教授に就任するため今後は大東文化大で引き継ぐ。阿部講師は「これまでは単年度だった調査を学生に4年間継続させるなどより深くさせていきたい。これまでの11年を含めて一つの地域が大学と20年、30年とつながっていく社会調査にしたい」と話していた。
2018年(平成30年) 2月18日(日)付紙面より
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庄内地方にある5つの道の駅の連携イベント「冬の大感謝祭」が17日、「庄内みかわ」と「あつみ」で行われ、ワンコインで味わえる自慢の料理を販売した。ほか3施設では18日(日)に実施。
▽月山(鶴岡市越中山)▽あつみ(同市早田)▽鳥海(遊佐町菅里)▽庄内みかわ(三川町横山)▽しょうない(庄内町狩川)―の5つの道の駅と、庄内5市町で組織する「庄内道の駅連携協議会」が主催。2016年に道の駅「しょうない」が誕生したことを受け、冬季の庄内の観光を盛り上げるとともに、普段各施設を利用する地元客や観光客への感謝を表そうと、翌17年に初開催した。各施設で山菜汁や豚汁、なめこ汁など、各施設自慢の特産品を生かした自慢の一杯を100円で販売する。
5施設のうち、庄内みかわではこの日、加工組合きさらぎ会(加藤喜美子会長)の会員6人手作りの、しっかりした甘さのあん餅と、地元野菜がたっぷり入ったしょうゆベースのつゆ餅をそれぞれ限定150食用意。訪れた人が行列をつくって販売開始を待ち、熱々の一杯に息を吹き掛けながら味わっていた。友人4人で訪れた菅原春雄さん(73)=鶴岡市東原町=は「寒い中並んだかいがある。甘さもばっちり。来年も楽しみ」と話していた。