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2018年(平成30年) 2月3日(土)付紙面より

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青々とした「酒林」設置

 新酒の出来上がりを知らせる青々とした「酒林」が1日、鶴岡市大山の酒蔵の軒先などにつるされた。同地区では「第23回大山新酒・酒蔵まつり」(10日)も控えており、左党たちの歓迎準備が着々と進む。

 酒林は、杉の葉を束ねて球状に仕上げたもので別名「杉玉」。この時期に造り酒屋などの軒先に設置。「今年も寒仕込みの搾りたてができた」と知らせるとともに、青々とした酒林は次第に枯れて茶色に変化し、新酒の熟成具合を物語る。

 4つの酒蔵がある同地区では、約20年前から地元有志が酒林製作委員会(小野寺光廣代表)を組織して酒林作りと設置に取り組む。今年は平均年齢73歳というメンバー5人が先月16日から作り始め、半月ほどかけて直径約1メートルから30センチまでの大小8個を製作した。

 1日は冬晴れの下で作業。メンバー5人が酒林を軽トラックに載せて、酒蔵などを回った。このうち同市大山三丁目の冨士酒造(加藤有慶社長)では、1年間軒先につるされ役目を終えた茶色い酒林の代わりに、青くみずみずしい約90キロという新品を設置し、剪定(せんてい)ばさみで最終仕上げ。作業を見守っていた加藤社長も「いい出来だ」と笑顔で見上げた。小野寺代表は「例年になくいい出来。作る人がベテランばかりだから」と笑っていた。

新酒にふさわしい青々とした酒林が酒蔵の軒先につるされた
新酒にふさわしい青々とした酒林が酒蔵の軒先につるされた


2018年(平成30年) 2月3日(土)付紙面より

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本物さながら白熱の議論

 酒田市の十坂小学校(小野一郎校長)の模擬議会が2日、市役所議場で開かれ、6年生たちが架空の「とさか市」の当局側、議員側に分かれ、クロマツ保全に関する条例の審議などを通じ、議会や行政の仕組みなどを学んだ。

 6年生の社会科や、全校で取り組んでいるクロマツ保全活動の一環で、2006年から毎年、市議会の協力で実施。今年は、昨夏に完成した新議場では初の「とさか市議会」で、全6年生36人が参加。投票用紙に自分の名前を書いて投票を体験した後、田中斉市議から「議員は市民の代表として市長に意見を言う。市長と車の両輪となって市を運営していく」など議会の役割などの解説を聞いた。

 続く模擬議会で子どもたちは、当局側、議員側各18人に分かれ、市民ボランティアの力でクロマツ林の保全を目指す「とさか市未来につなぐクロマツ条例」の制定案を、台本に沿って審議した。

 市長が演壇で提案理由を説明した後、農林水産部長が補足説明し、議員が「ボランティアの前に、行政がきちんと事業化して保全すべきでは」など質疑。市長が「税収が伸び悩み、市だけでの保全は困難」など答弁し、本物の議会さながらに白熱した議論を展開。議員が賛否双方の討論をした後、採決の結果、圧倒的な賛成多数で条例案は可決された。

 その後、子どもたちは本物の市農林水産課職員に対し「松くい虫被害で切った木の活用は」などクロマツ保全に関する質問をし、職員が「バイオマス燃料や遊歩道に敷くなど有効活用している」などと答えた。

 議員役を務めた星川将大君(12)は「緊張したが、何とかやり切れてうれしい。議員は責任が重く、大変な仕事だと思った」と話した。

酒田市の議場で模擬議会を繰り広げる十坂小の6年生たち
酒田市の議場で模擬議会を繰り広げる十坂小の6年生たち



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