2018年(平成30年) 2月8日(木)付紙面より
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国土交通省酒田河川国道事務所は6日、地域高規格道路「新庄酒田道路」の一部「国道47号 余目酒田道路」(庄内町廻館―酒田市東町、延長12・7キロ)が来月18日(日)に全線開通すると発表した。全線開通で庄内町から酒田市街地までの所要時間は約10分短縮すると試算。2015年11月に供用された酒田市新堀―同市東町間5・9キロは既に周辺の渋滞緩和などに効果が表れており、今回の庄内町廻館―酒田市新堀間6・8キロ開通による全線開通でさらに酒田港を含む物流や観光振興による地域活性化、交通事故の減少が図られるものと期待が高まる。
新庄酒田道路は、新庄市と酒田市の約50キロ間を結ぶ道路で、最上・庄内両地域の生活圏を連結するとともに、東北中央自動車道や日本海沿岸東北自動車道(日沿道)、東北横断道酒田線の各高規格幹線道路とネットワークを形成し、人・物の地域間交流を促進、地域の活性化を図るもの。
全線開通する余目酒田道路は1994年に計画路線、97年に調査区間、99年に整備区間にそれぞれ指定され、2004年度に着工した。起点・庄内町廻館の「余目東交差点」から北西方向に向かい、JR羽越本線をまたぐ「庄内こ線橋」、同町余目の「余目交差点」、酒田市の「新堀交差点」、最上川に架かる「庄内中央大橋」(延長685メートル)、日沿道酒田中央インターチェンジと接続する「酒田中央交差点」を経て、終点・酒田市東町の国道7号とタッチする。供用は片側1車線で、最高速度は70キロ。これまでの開通区間同様、無料で通行できる。
廻館―新堀間については、従来、中央線に設置してきたラバーポールに代え、ガードレールを設置し安全性を高める。
新庄酒田道路のうち、新庄古口道路西端の戸沢村津谷―古口間2・2キロが2018年度中の供用を予定しているほか、その西側の古口地内では「高屋道路」3・4キロが事業中で、湾曲した最上川沿いを通る現道をショートカットする「猪ノ鼻トンネル」(延長2926メートル)の整備などが進められている。
2018年(平成30年) 2月8日(木)付紙面より
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庄内生コンクリート協同組合(大場八郎理事長、加盟10社)は7日、鶴岡市と災害時応援協定を結んだ。大規模火災などの発生時、同組合加盟社が所有するコンクリートミキサー車が消火用水を供給する。
2016年12月に新潟県糸魚川市で発生した大規模火災では、コンクリートミキサー車を活用した給水活動が有効だったことを踏まえ、同組合が社会貢献の一環として締結。火災などの大規模災害発生時、要請に基づき同組合加盟社が所有するミキサー車約75台が給水活動を展開する。
この日は、大場理事長と、皆川治鶴岡市長が出席し、協定書に署名。皆川市長は「大規模火災時には消火水栓も不足の懸念もある。心強い。今回の締結をスタートとして連携を密に、災害に強い地域にしていきたい」とあいさつした。これを受け、大場理事長は「防災の一翼を担うことを光栄に思う。一層協力していきたい」と述べた。
昨年12月には同組合と、遊佐、庄内両町と酒田市と酒田地区広域行政組合消防本部が同様の協定を締結。鶴岡市消防本部が鶴岡市、三川町を管轄するため、今回の締結で庄内5市町全域をカバーすることになる。