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2018年(平成30年) 4月14日(土)付紙面より

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「総働」のための体制づくりを

 鶴岡市の「鶴岡いきいきまちづくり事業研修会」が12日、市総合保健福祉センターにこ・ふるで開かれた。住民自治組織やNPOなどの活動を支援しているIIHOE「人と組織と地球のための国際研究所」(東京)の川北秀人さんの講演を通じて、市内の住民組織の関係者らが人口減少、少子高齢化の中での自治組織活動の方向性などを学んだ。

 川北さんは1964(昭和39)年、大阪府生まれ。京都大卒後、リクルートに入社。91年に退社後、市民団体のマネジメント支援などの同研究所を設立。地域自治組織の先進地といわれる島根県雲南市の地域自主組織制度立ち上げを当初から支援するなどし、全国各地の自治体で講演活動を行っている。研修会には、鶴岡市内の住民組織やNPO、まちづくり団体などから約70人が参加した。

 川北さんは「自治を回復し、まち・むらの課題を、まち・むらの力で解決するために―総働と小規模多機能自治のすすめ」と題して講演した。人口推計の分析で、今後、75歳以上の高齢者のみの世帯が増加するデータを示し、「人口構造の特性や産業特性、地勢を考えて自分たちのまちづくりを進めることが大切。誰がどう困っているのか、地域には何が足りなくて、何をやったら効果があるか、ニーズを把握することが重要。時代が変われば、社会が変わり、やらなければならないことが変わる」と指摘した。

 その上で「財政面からも行政ができることが減ることを前提にまちづくりを考えないといけない。これまでとは違うまちづくり、次世代につなぐまちづくりが求められている。行政との協働から、多様な主体が関わり総力を挙げて地域を守る『総働』のための体制づくりが必要だ」と強調。「行政の支援を待たずに地域でどこまでできるかを住民全員から聞き、地域でできることは地域でやり、お金を外に出さない。行政はこれまでの一律支援から、それぞれの地域特性を考慮した施策や支援に切り替えないといけない」とアドバイスした。

 研修会では講演に先立ち、市が本年度の鶴岡いきいきまちづくり事業補助金の改正内容などの概要を説明した。

住民自治組織の関係者らが参加し、まちづくりについて学んだ研修会
住民自治組織の関係者らが参加し、まちづくりについて学んだ研修会


2018年(平成30年) 4月14日(土)付紙面より

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公益大の屋内練習場、運動部寮起工

 東北公益文科大学(新田嘉一理事長)が、酒田市飯森山一丁目の敷地内に新築する「屋内練習場」と「運動部寮」の起工式が13日、現地で行われた。両施設は主として南東北大学野球1部リーグに所属する硬式野球部が活用。運動部寮は今年10月末、屋内練習場は同11月末までの完成を目指す。

 硬式野球部は2013年に学内の強化運動部に指定され、翌14年には1部秋季リーグで優勝するなど活躍。実績を積み重ねる中で本年度、遠くは宮崎県からも入部するなど全国各地から部員が集まるようになっている。現在の部員は82人。

 一方で専用の練習場はなく、夏場は同市八森野球場(八幡球場)、冬場などは鶴岡市の鶴岡ドリームスタジアムなど遠方まで移動している。強化の一環で共同生活を行う運動部寮もなく、現在は1年生が大学のドミトリー(学生寮、飯森山一丁目)、2―4年生の部員は大学が借り上げている酒田市錦町地内のアパート4棟に分かれ、生活や学習の指導などでも課題が多いという。

 両施設はこうした状況を受け、大学敷地内に整備し、同部の一層の支援と指導強化を図る狙い。屋内練習場は体育館南側のテニスコート2面分の敷地に、鉄骨造り平屋建て、延べ床面積1334平方メートル。内野1面とブルペンを設ける。天井高は15メートル程度を予定。運動部寮はドミトリー北側の緑地に、木造2階建て延べ床面積976平方メートル。2人部屋23室と1人部屋32室、管理室1室で計80人を収容できる。設計・監理は日本設計、施工は大場・丸高特定建設工事共同企業体。事業費は計4億9032万円。

 起工式では、新田理事長、いずれも副理事長を務める丸山至酒田、皆川治鶴岡の両市長、吉村昇学長らが神前に玉串をささげ、建設工事の無事故を祈った。

 施主あいさつで新田理事長は「練習施設の整備により、硬式野球部には一層の活躍を期待したい。併せて運動部寮を設けることで、競技面はもとより、生活面や学修面も支援・指導できるようになり、責任を持って育てていく環境を整えられる。両施設の建設は本学の魅力をより一層向上させる事業。安全第一で工事を進めてほしい」と述べた。

屋内練習場の内観の完成イメージ図
屋内練習場の内観の完成イメージ図

運動部寮の外観の完成イメージ図
運動部寮の外観の完成イメージ図



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