2018年(平成30年) 4月18日(水)付紙面より
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庄内地方は17日、朝から青空が広がる好天となり、各地の桜の名所はゆったりと花見散策を楽しむ人たちでにぎわった。例年より開花が早かった鶴岡公園(鶴岡市)は満開状態が続いており、北部の日和山公園(酒田市)や中山河川公園(遊佐町)のスポットも見頃となり、庄内は春らんまんの季節を迎えた。
鶴岡公園は12日に見頃に入ったが、花冷えの日が続いたこともあり、満開状態が“長持ち”している。17日は、穏やかな陽気に誘われて大勢の花見客でにぎわった。露店を巡りながら、日が差し込む桜の回廊をゆったりと歩き、春うららの日を満喫していた。17日現在、鶴岡では1・5キロの桜並木が続く赤川土手はほぼ満開。馬渡川沿いと隣接するやすらぎ公園のさくら回廊も見頃に入った。日和山公園は満開状態。遊佐町直世地区の中山河川公園はほぼ満開状態という。
土手の桜並木が見頃を迎えた酒田市の新井田川では、酒田湊観光企画(同市、佐藤清社長)が観光屋形船「みづき」の特別運航を実施している。
県内各地で開催中の『山形日和。』花回廊キャンペーン(6月30日まで)の協賛事業の一つ。今回の特別運航は「湊町酒田のお花見屋形船と山居倉庫」と銘打ち、庄内観光コンベンション協会の後援を受けて企画。
晴れ渡った17日午前中の便には、県内各地から訪れた44人が乗船。雪を抱いた鳥海山を遠く望みながら、船上からの花見を満喫していた。
特別運航は22日(日)まで。乗船料は大人(中学生以上、通常1980円)が1000円、小学生(通常980円)が500円。予約不要で乗船できる。各日とも午前10時半、午後1時、同3時の3回、乗降場所の同川に架かる山居橋たもとを出発する。
問い合わせは酒田湊観光企画=電0234(21)8015=へ。
2018年(平成30年) 4月18日(水)付紙面より
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小学6年生と中学3年生を対象にした文部科学省の「全国学力・学習状況調査」(全国学力テスト)が17日、全国で一斉に行われた。3年ぶりに理科も実施され、国語と算数(数学)の3教科となる。結果は今年7月下旬ごろ、各校に通知される予定。
全国学力テストは2007年度に始まり、原則として毎年、全ての小中学校を対象に実施している。県教育庁義務教育課によると、今年の県内の参加予定校(義務教育学校や特別支援学校などを含む)は小学校が243校の9127人、中学校が101校の9569人。国語と算数(数学)は基礎的な知識を問うA問題と、応用力を問うB問題に分けて出題され、理科は一体的に問われる。
一方、本県では昨年に続いて小学5年生と中学2年生を対象にした「学力等調査」も同時に実施。探究型学習の成果と生活・学習状況などを把握、分析するもので、16年1月に一部の学校で試行、同年10月に原則として県内の全小中学校で実施し、本格実施は今回で3回目。同課によると、参加予定校(義務教育学校や特別支援学校、付属校などを含む)は小学校が242校の9113人、中学校が99校の9551人。複数の教科をまたぐ総合的な問題で、学習状況では学習時間やテレビなどの利用状況を尋ねる。
この日、鶴岡市の朝暘第二小学校の6年生教室では午前8時40分ごろ全国学力テストの問題用紙が配布され、子どもたちは真剣な表情で担任の説明を聴いていた。
県教育庁義務教育課では「両調査を通して子どもたちの学習状況を把握し、今後の授業改善と指導に役立てたい」と話していた。