2018年(平成30年) 5月31日(木)付紙面より
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明治維新の先駆けとなった庄内町清川出身の志士・清河八郎(1830―63年)を主人公にしたNHK大河ドラマの実現を目指し、同町の官民が29日、「『清河八郎』大河ドラマ誘致協議会」を発足した。八郎の人間像を広く伝えるとともに交流人口の拡大を図る狙いで、町のふるさと応援寄付金を活用して活動を展開する。
清河八郎は18歳で江戸に上り、当時の最高学府に学び北辰一刀流を修めた後、25歳で文武指南の清河塾を開いた。尊皇攘夷の先駆けといわれ明治維新に大きな役割を果たしたが、志半ばの34歳で暗殺された。“策士”として知られる一方、家族、妻思いで情に厚い一面もあったとされる。
協議会は町と町商工会、清河八郎顕彰会など6団体と町内外から集まった公募会員12人で構成。学習、情報発信、商品開発、映像制作の4班で活動する。本年度から3年間は清河八郎を広く知ってもらうための期間とし、学習会やプロモーション映像制作、11月に町内で開催される「明治維新150年記念フォーラム」で展示販売する商品開発などに取り組む。
また、高校生の視点から情報発信などへのアイデアを募ろうと庄内総合高の「ふるさと探究学習」との連携も図る。
同町の余目第二公民館で開かれた設立総会で菅原正志教育長は「大河ドラマの誘致を目指して清河八郎の偉業を発信し、町民が故郷に誇りと愛着を持てるようにしよう」とあいさつ。会則や事業概要など6議案を承認。会長には阿部武敏町観光協会長が就任した。
協議会は引き続き会員を募集している。問い合わせは事務局の町社会教育課=電0234(56)3312=へ。
2018年(平成30年) 5月31日(木)付紙面より
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秋田市と勝負―。人口規模が似ている自治体同士で住民のスポーツ参加率を競う「チャレンジデー」が30日、全国121市町村の参加で一斉に実施された。6年連続参加で秋田市と対戦した鶴岡市ではこの日、早朝から各地でラジオ体操やウオーキングが行われるなど、町内会や企業、学校、愛好者グループなどさまざまな単位で市民がスポーツや運動に取り組んだ。
チャレンジデーは、住民の健康増進や体力づくりを目的に1983年にカナダで初めて行われ、日本では93年から笹川スポーツ財団(東京)が普及活動を開始。毎年5月最終水曜の午前0時から午後9時までの21時間に、15分以上の運動・スポーツを続けて行った住民の参加率を競い合う。
昨年の鶴岡市の参加率は37・8%で、対戦相手の岐阜県関市の42・1%を下回って2連敗し、通算成績2勝3敗。今回の相手・秋田市は4回目の参加で、鶴岡にとっては「五分の星」をかけた対戦となった。
鶴岡市のオープニングイベントは、この日午前6時半から小真木原公園であり、市民約130人が参加。皆川治市長が「秋田に勝って3勝3敗にもっていこう。スポーツと健康は長寿社会の中で注目されている。チャレンジデーを一過性のイベントとせず、積極的にスポーツと運動に取り組み、市民の健康づくり、体力づくりに生かしていこう」とあいさつ。参加者は体操の後、同公園内約1・5キロのウオーキングコースを歩いた。夫や友人と参加した同市美原町の小林美栄子さん(65)は「健康と長生きのために、水泳かウオーキングのどちらかをほぼ毎日していて、運動すると気持ちに張りが出てくる。秋田に勝ちたいですね」と話した。
一方、荘内銀行本部では、企業内保育所「キッズワールドあゆみ」の子どもたちと一緒に、約100人の行員が幼児向けの「ラーメン体操」を行い、笑顔で始業時間前の運動を楽しんだ。
参加報告は30日午後9時半まで、市スポーツ課=電0235(25)8131、080(8227)5535=で受け付け。