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荘内日報ニュース


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2018年(平成30年) 7月11日(水)付紙面より

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庄内に枝豆の季節到来

超極早生「つるおかぼんちゃ」 今季初収穫、販売始まる

 鶴岡の7月盆に食べられる茶豆(枝豆)の超極早生品種「つるおかぼんちゃ」の収穫が始まり、鶴岡市内の生産グループのほ場で10日、収穫と生育状況の調査が行われた。

 つるおかぼんちゃは、元山形大農学部客員教授の赤澤經也さん(鶴岡市稲生一丁目)が庄内の在来品種「極早生だだちゃ」を品種改良し育種したもので、2013年に品種登録された。この時期の枝豆としてはうま味や甘味が強く良食味なのが特長。鶴岡市内では13年から栽培が本格化した。

 同市布目の庄内観光物産館ふるさと本舗と契約栽培している「ふるさと本舗直売グループ」(佐藤蘭子代表)では、農家5軒がつるおかぼんちゃを計約50アールで栽培。このうち同市寺田の石塚寛一さん(43)方では約25アールで栽培し、この日に初収穫、初出荷した。

 石塚さん方で初収穫したつるおかぼんちゃを味見し合った生産者たちは「香りが良く、味が濃厚」「ちょっと若莢(ざや)がおいしい」などと良好な食味を確認。赤澤さんは「甘味よりうま味成分のアミノ酸が強い特性がよく出ている」と話した。その後、生産グループのほ場を巡回し、莢の数や実の入り具合など生育状況を調査した。

 庄内観光物産館では380グラム入りを800円で販売。極早生だだちゃの販売が始まる20日ごろまで。問い合わせなどは同物産館=電0235(25)5111=へ。

 同生産グループによると、昨シーズンは天候不順の影響で枝豆全般が不作だったが、今シーズンは5月中旬に大雨、6月に低温時期があったものの、7月に入り好天が続き、早生種や中生種など全般的に順調に生育しているという。


「松柏の枝豆」直売スタート 初物求め店頭にぎわう

 鶴岡市家中新町の松柏会館で10日、今シーズンの「松柏の枝豆」の直売が始まった。極早生品種が店頭に並び、初物を求める市民らが初日から店頭に訪れた。9月中旬ごろまで毎日販売する。

 直売は、NPO法人荘内松柏会(佐藤謙理事長)の関連会社「松柏種苗部」(菅原和行社長)が2013年から始めた。同会の枝豆生産者6人でグループをつくり、だだちゃ豆系を中心に統一ブランド「松柏の枝豆」として松柏会館で販売。独自の手引で品質を統一し、人気を集めている。

 初日のこの日は「陽恵」を60袋(1袋500グラム)用意。午前9時の開店と同時に、市民らが訪れた。同市美原町の今野竹蔵さん(78)は「ここの枝豆はおいしくて毎年何度も買いに来ている。自宅から近くて助かっている。8月になったら東京の親類にも送りたい」と話した。

 松柏種苗部は「生育は順調のようだ」と話し、7月は陽恵、味風香、おつな姫、湯あがり娘などの品種を販売予定。価格は全品種統一で1袋500グラム入り600円(税込み)。販売時間は午前9時―午後4時。全国発送も行う。問い合わせは松柏種苗部=電0235(22)0537=へ。

 荘内松柏会は1936年、庄内一円の農業青年らで結成。農業技術の研修や良種苗の配布、米の品評会などを行い、庄内の風土に根差した篤農家を育成。枝豆の庄内1号、3号などは会員が育種、継承してきた。

出荷が始まった茶豆「つるおかぼんちゃ」のほ場で、石塚さん(右)と赤澤さんが生育状況を確認した
出荷が始まった茶豆「つるおかぼんちゃ」のほ場で、石塚さん(右)と赤澤さんが生育状況を確認した

「松柏の枝豆」の直売がスタート=10日午前、鶴岡市・松柏会館
「松柏の枝豆」の直売がスタート=10日午前、鶴岡市・松柏会館


2018年(平成30年) 7月11日(水)付紙面より

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イギリスで日本料理を披露

 イギリスのロンドンなどで開催される食文化交流事業に参加する老舗旅館たちばなやの齋藤聴取締役調理長(56)と魚匠ダイニング沖海月の須田剛史料理長(42)が9日、皆川治市長を表敬訪問した。本年度創設された鶴岡市料理人等高度化支援事業を活用する。

 同支援事業は鶴岡市の豊かな食の魅力を広く発信する料理人の資質向上を図るとともに、意欲的に自己の技術向上を図る取り組みに対する支援制度。同事業の活用は本件で2例目となる。

 2人は今月14日、ロンドン市内にある日本料理アカデミーUKが主催する和食スクールの招聘(しょうへい)を受けて渡欧。本市の食文化の紹介と和食の調理技術や包丁技術を披露する講座を開く。15日にはハイパージャパン特設会場にて和食デモンストレーションイベントに出演。17日はイタリア・アルバ市で開かれるディナーイベントで懐石料理を披露、18日はブラ市で和食イベントに出席する。

 この日は齋藤調理長と須田料理長が市役所を訪問。皆川市長は「日本料理の繊細さや技術を発信するとともに、各国の技術を吸収して日本料理や食文化の発展の力にし、後進の育成にもつないでもらえれば」と激励した。齋藤調理長は「だしのうまみを教えたい。イタリアにはウナギがあるそうなので、軟らかく炊いてお茶漬けで提供する予定。日本料理の包丁さばきを披露したい」、須田料理長は「魚のおろし方や食材の切り方でどう味が変わるかを伝えたい。懐石ではお造りやわん物を提供する。日本人の繊細さやいかに気持ちを込めて料理しているかを伝えたい」とそれぞれ話していた。
     

食文化交流事業に参加する齋藤調理長(左)と須田料理長
食文化交流事業に参加する齋藤調理長(左)と須田料理長



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