2018年(平成30年) 7月13日(金)付紙面より
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酒田市草津の環境省猛禽類保護センター「鳥海イヌワシみらい館」で、夏休み特別企画展「鳥類施設 無謀にも恐竜を飾る」が開かれ、大型肉食竜「タルボサウルス」の全身骨格標本をはじめ、恐竜や鳥類の祖先の化石を中心にした標本が、来館者を楽しませている。
同センターは、国の天然記念物イヌワシをはじめ、鳥海山麓に生息する希少な猛禽類の調査研究や保護、啓発を行っている。今回は、「鳥類の祖先は恐竜」が通説となりつつあることを踏まえ、国立科学博物館など全国の博物館から借りた化石の現物やレプリカ、合わせて約100点を展示した。
このうち目玉のタルボサウルスは、中生代白亜紀(1億4500万―6600万年前)にアジアに生息していた最大・最強の肉食竜で、アメリカにいたティラノサウルスに近い種といわれる。展示した全身骨格標本は体長約10メートルで、鋭い牙が生えた大きな頭が見る人を圧倒する。
そのほか、ジュラ紀の「始祖鳥」、羽毛を持つ「アウロルニス・シュイ」、白亜紀前期の尾に羽毛を持つ「カウディプテリクス」、南米で見つかった翼竜「プテロダウストロ」など、鳥類に関係するものを中心に、鶴岡市田麦俣で見つかった「月山象」(ステゴロフォドン)やアンモナイトなどの化石標本を展示。来館者は、生物進化の歴史に思いをはせるように、興味深そうに見入っていた。
夏休み特別展は9月9日(日)まで、期間中は無休。入館無料。同館では夏休み期間中の体験プログラムとして、▽今月23日(月)―29日(日)=お鷹ぽっぽの絵付け(材料費500円)▽同30日(月)―来月5日(日)=鳥の羽でドリームキャッチャーを作ろう(同大250円、小200円)▽同6日(月)―12日(日)=エコバッグを作ろう(同200円)▽同13日(月)―19日(日)=蜜ろうそくを作ろう(同400円)―などを行う。問い合わせは同館=電0234(64)4681、電子メールmoukin@raptor-c.com=へ。
2018年(平成30年) 7月13日(金)付紙面より
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夏の甲子園を目指す第100回全国高校野球選手権記念山形大会が12日に開幕した。中山町の荘内銀行・日新製薬スタジアムやまがた(県野球場)で開会式が行われ、選手代表が「感謝の気持ちを一球一打に込め、正々堂々とプレーする」と力強く宣誓し熱戦の火ぶたを切った。決勝は25日午後0時半から同スタジアムで行われる予定。
今大会には2校合同チームを含む49校48チーム(庄内勢11校)が出場。開会式では100回大会の記念セレモニーで太鼓演奏や創作ダンスなどが披露された。続いて各校のナインが入場行進。「イチ、ニイ」の掛け声に合わせ、はつらつとした動きでグラウンドを行進した。
優勝旗の返還後、大会会長の大沼敏美県高野連会長が「白球の記録と記憶に思いを巡らせるのも記念大会にふさわしいこと。平和な日常が過去の歴史の上に刻まれていることを忘れず、野球ができる喜びをかみしめながら、はつらつとしたプレーを期待する」とあいさつ。続いて谷地の庄司一弥主将(3年)が「第100回大会の歴史ある舞台に、仲間と共に立つことをうれしく思う。たくさんの人に支えられて野球ができることに感謝し、その気持ちを一球一打に込め、記録に残るプレーをすることを誓う」と力強く宣誓した。
試合は2回戦まで鶴岡市の鶴岡ドリームスタジアムなど県内4会場で、3回戦以降は荘銀日新スタジアムと山形市のきらやかスタジアムで行われる。今春の県大会を制した羽黒をはじめ、昨秋の県大会を制した酒田南、ノーシードから巻き返しを図る鶴岡東など庄内勢に注目。