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2019年(平成31年) 4月3日(水)付紙面より

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善寳寺五百羅漢堂 特別拝観始まる

 鶴岡市下川の龍澤山・善寳寺(五十嵐卓三住職)で1日、東北芸術工科大の協力で修復が進む五百羅漢堂の特別拝観が始まった。北前船の栄華を伝える文化遺産を一目見ようと、参拝者が足を運んでいる。

 五百羅漢堂は北前船で財を成した商人の寄進で1855年に建立。羅漢像など531体が安置されており、かつては故人の面影を500体余りの木像の中に見いだして手を合わせたとされる。木像の老朽化が進んでいることから、2016年度からは東北芸工大の協力で修復作業が行われている。これまでに28体の修復を終え、19年度分として20体を修復する計画。

 30、31の両日には同大の柿田善則教授や芸術学部文化財保存修復学科の学生ら13人が寺を訪問、18年度分で修復を終えた16体を五百羅漢堂へ戻し、19年度修復分の搬出作業を行った。

 4月19日からは、持物(じぶつ)の入れ替わりの再確認や作者の解明を目的とし、須弥壇(しゅみだん)の釈迦如来など合わせて約60体の専門家によるエックス線などによる光学調査なども実施予定。柿田教授は「この1、2年で新しい事実が多く出てくるだろう」と期待を込めた。

 特別拝観初日の1日は、参拝客や観光客が訪問。修復を終えて風格を取り戻した像をじっくりと鑑賞していた。酒田市から家族で訪れた沼澤梢さん(41)は「祖父の代まで漁業をしていたことから、何度もお参りに来ている。貴重なものを拝観できてありがたく思う」と手を合わせた。

 本年度の特別拝観は、本年度第1回として今回、1日から6月30日(日)まで。その後第2回として9月14日(土)から11月24日(日)まで開催する。

 拝観料500円で本堂や龍王殿、慈照殿も併せて拝観できる。問い合わせは善寳寺=電0235(33)3303=へ。

善寳寺の五百羅漢堂の特別拝観が始まった=1日(左)新年度修復分の羅漢像を搬出する東北芸工大関係者=31日午前
善寳寺の五百羅漢堂の特別拝観が始まった=1日(左)新年度修復分の羅漢像を搬出する東北芸工大関係者=31日午前


2019年(平成31年) 4月3日(水)付紙面より

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鶴岡「大網地区地域交流センター」が開所

 鶴岡市の旧大網小学校跡地に市が整備を進めていた「大網地区地域交流センター」の開所式が1日、現地で開かれ、旧大網小児童や地区住民らが完成を祝った。

 大網地区は2016年、「小さな拠点」づくりのモデル地区に指定された。5集落の住民代表らが検討委員会を組織し、同年3月に廃校した同校校舎を活動拠点として活用する案を市に要望。市は校舎解体跡地に朝日東部コミセンの機能を委譲した地域交流スペースの新築を決め、整備を進めていた


 同センターは体育館を活用したホール棟とラウンジを備えた交流室、調理室、事務室、和室などの交流棟を渡り廊下で接続する構造で、延べ床面積は約897平方メートル。交流棟は木造平屋建て、渡り廊下棟は鉄骨造平屋建て、ホール棟は鉄骨鉄筋コンクリート造2階建て。朝日東部コミセン職員2人と、小さな拠点づくり事業で設置されているローカルデザイナー1人の計3人が常駐する。

 伝統食の調理や山菜収穫体験といった地域外からの関係人口拡大を図るイベントの開催や、買い物支援の送迎サービスなどを計画しており、各種事業の拠点として活用していく。

 この日は旧大網小児童や地区住民ら約60人が出席。式では皆川治市長は「地域内外の交流が進み、大網地区・朝日東部地区が元気になるよう市としても取り組んでいきたい」、朝日東部地区自治振興会の井上時夫会長が「立派な建物になってうれしく思う。皆さまにお世話になりながらここを中心に事業を展開していきたい」とそれぞれあいさつ。皆川市長、井上会長ら4人がテープカットし、開所を祝った。

 今後は、駐車場など施設周辺の外構整備が行われることになっている。

テープカットして開所を祝った(上)1日開所した大網地区地域交流センター
テープカットして開所を祝った(上)1日開所した大網地区地域交流センター



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