2019年(令和1年) 5月25日(土)付紙面より
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県と酒田市は23日、シルバーシー・クルーズ(本部・モナコ)が運航するモナコ船籍の大型クルーズ船「シルバー・ミューズ」(4万791総トン、乗客定員596人、クルー411人)が2021年4月、酒田市の酒田港に初寄港することが決定したと発表した。クルーズ船の中でも最上級の「ラグジュアリー」クラスの船で、酒田港への同クラスの寄港は初となる。
酒田市商工港湾課によると、県や関係機関とともに昨年11月、シルバーシー・クルーズ社の幹部を招請し、酒田港や背後観光地の魅力をアピールしていた。
同社は、ラグジュアリークラスの船の中でも、クルーズ専門誌が世界最高峰の「6スター・プラス」に認定している船会社。シルバー・ミューズは21年4月29日、東京から大阪、広島、韓国・麗水、金沢、新潟を経て酒田に寄港する予定。
酒田市の丸山至市長は「国や県、関係機関と一体になった売り込みの成果で、うれしい。特に今回は初のラグジュアリークラスということで、乗客が酒田や本県の魅力に触れ、さらなる誘客増につながるよう、おもてなしにも一層力を入れていきたい」と話した。
大型クルーズ船は、主に乗客1人当たりのクルーの人数とサービスの質で、カジュアル(1泊2―3万円程度)、プレミアム(同2―4万円程度)、ラグジュアリー(同4―8万円程度)などにクラス分けされ、船の大きさは一般に、高級になるほど小型になる。
2019年(令和1年) 5月25日(土)付紙面より
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酒田市の鳥海八幡中学校(田中学校長)で23日、車椅子介助の講習会が開かれ、1年生74人が車椅子の構造や操作方法を学んだ。生徒たちは来月2日に予定されている地区運動会の際、会場を訪れるお年寄りたちを介助する。
生徒たちの社会参加を促そうと、旧鳥海中時代の1997年から続く恒例の講習会。同市本楯の老人保健施設「うらら」、同校近くの特別養護老人ホーム「幸楽荘」のスタッフら4人が指導に当たったほか、使用した車椅子は、福祉用品販売・レンタルなどの「福祉用品やまがた」(酒田市亀ケ崎四丁目)が用意した。
講習会は同校体育館で行われ、「うらら」理学療法士の矢島慎也さんが車椅子の構造や操作法、持ち上げ方などを解説し、「乗っている人に不快な思いをさせないよう、細心の注意を払って」「動かす時は必ず声掛けを」と述べた。
引き続き校内で車椅子操作の実地練習。生徒たちは交代で押したり、階段では4人がかりで持ち上げるなど扱い方のこつを学んだ。参加者の一人、佐藤瑠俐さん(13)は「車椅子の操作は初めてで、思っていた以上に大変だった。学んだことを地区運動会での介助に生かしたい」と話した。