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荘内日報ニュース


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2019年(令和1年) 8月3日(土)付紙面より

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ジェットスタージャパン 庄内―成田線就航

 庄内の真っ青な夏空に、オレンジの星マークをあしらったジェットスターのシルバーの機体が輝いた―。LCC(格安航空会社)としては国内最大級のジェットスター・ジャパン(千葉県成田市、片岡優社長)による庄内空港と成田空港を結ぶ定期便が1日午後、就航した。庄内空港の新規路線開設は22年ぶりで、LCCの県内乗り入れと、成田空港と東北地方の空港を結ぶLCCの定期便就航はともに初。午後の時間帯に1日1往復され、同日の初便は180席が往復ともほぼ満席となり、庄内空港には第1便を一目見ようと多くの人が詰め掛けた。

 庄内―成田線は、ジェットスター・ジャパンの国内24路線目で、成田発着では14路線目。エアバスA320型機(180席)を1日1往復運航する。運航は成田発午後1時、庄内着同2時5分、折り返しが庄内発同2時50分、成田着同3時55分。庄内と首都圏を結ぶ新たなルートができ、わが国最大の国際空港の成田と結ばれたことで、外国人を含む庄内地域の交流人口拡大への期待が高まっている。

 成田からの初便は午後2時すぎに庄内空港に到着し、消防車からの放水アーチで就航を祝った。引き続き庄内空港内で新規就航の記念式典があり、ジェットスター・ジャパンの片岡社長が「庄内の空の旅が変わる。地元と一体となって需要を開拓したい」と述べ、「8、9月に使用する機内誌で庄内観光を特集した。月約50万人の方に読んでいただいている。SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)で若い人たちへの発信を強化したい」と話した。8月の予約状況については、全路線平均搭乗率80%台後半を上回っているとし、「非常にいいスタートを切れた」と手応えを語った。

 吉村美栄子知事は「庄内は観光資源が豊富で、インバウンド(訪日外国人旅行)拡大に向けて、日本の玄関口の成田とつながる意味は大きい」と歓迎した。

 同社や庄内空港利用振興協議会は往復の初便搭乗者に就航記念品や観光パンフレットを配り、特産の庄内砂丘メロンを振る舞うなど庄内をPRした。

 家族5人で祖父の実家がある酒田市へ帰省した小野公之さん(42)=東京都足立区=は「チケット販売開始後、すぐに申し込んだ。成田までちょっと遠いが、祖父の古里へ来やすくなった。酒田の花火を楽しみたい」、初めて庄内に訪れた盛林優さん(23)=東京都墨田区=は「初便に乗れて、成田や庄内空港で歓迎を受けていい記念になった。山居倉庫や玉簾の滝を巡りたい」、千葉県八千代市から実家がある鶴岡市へ子ども3人と帰省した三浦由実さん(35)は「往復利用し実家でゆっくり過ごす予定。帰省しやすくなり、LCC就航を喜んでいる」とそれぞれ笑顔で話した。

 一方、夏季休暇で子ども3人と千葉県旭市の実家に帰省するため、庄内からの初便に搭乗した小金澤千夏さん(36)=酒田市=は「格安運賃は家族連れには大変ありがたい。千葉に帰省しやすくなり、これから利用する機会が増えると思う。庄内から海外などいろいろな場所へ旅行に行く選択肢が広がった」、介護施設に入所する母親を見舞うため三川町の実家を訪れた菅原正治さん(66)=千葉県市川市=は「市川から成田まで近く、格安のLCCで結ばれて、3カ月に1度の見舞いの帰省が月1度できる。とても助かる」と格安運賃の空路の誕生を喜んでいた。

夏空が広がる庄内空港にジェットスターの初便が降り立ち、駐機場では消防車の放水アーチで就航を歓迎
夏空が広がる庄内空港にジェットスターの初便が降り立ち、駐機場では消防車の放水アーチで就航を歓迎

庄内空港ロビーでジェットスターの就航式典が行われ、片岡社長や吉村県知事、庄内の各首長らが記念撮影し利用をPR(上)庄内空港の到着口では初便の乗客にギフトパックがプレゼントされ、庄内砂丘メロンの振る舞いも行われた
庄内空港ロビーでジェットスターの就航式典が行われ、片岡社長や吉村県知事、庄内の各首長らが記念撮影し利用をPR(上)庄内空港の到着口では初便の乗客にギフトパックがプレゼントされ、庄内砂丘メロンの振る舞いも行われた


2019年(令和1年) 8月3日(土)付紙面より

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手作りマヨネーズに歓声

 食品大手・キユーピー=東京都渋谷区、長南収社長(鶴岡市出身)=と県が今年2月に締結した「『やまがた創生』に関する連携協定」に基づく食農体験教室「とれたて野菜を手作りマヨネーズでおいしく味わおう」が1日、酒田市の西荒瀬保育園(佐藤まゆみ園長)で行われ、野菜の収穫、DVD鑑賞、マヨネーズ製造過程見学などを通し、年長児27人が見聞を広げた。

 同社と県は、県産農産物の利用拡大、県民の健康増進・食育推進といった各種事業に連携して取り組むことを目的に同協定を締結。今回の教室は子どもたちから野菜の収穫や簡単な調理を体験してもらい、農業や食の楽しさ・大切さを知ってもらおうと協定に基づき企画した。前日の31日には鶴岡市の道形保育園でも実施した。

 西荒瀬保育園の体験教室は、県農林水産部6次産業推進課の木内真一課長補佐と共に、同社から宮下秀明山形営業所長、仙台支店企画室の遠藤敦子さんらが来園。マスコットキャラクターの「キューピー」「ペロリン」も駆け付けた。

 園庭のプランターでこれまで大切に育ててきたキュウリやトマト、ナスを年長児が収穫した後、野菜の大切さ、同社の主力商品・マヨネーズの製造過程などを紹介するDVDを鑑賞。遠藤さんが「夏に採れる野菜は緑や赤、紫、黄と色鮮やか。太陽から栄養をいっぱいもらっています」などと語り掛けた。

 引き続き卵の黄身と酢、植物油、食塩を用い、その場で作る「簡易マヨネーズ工場」で出来上がるまでを見学。出来たてのマヨネーズにへらで触れた年長児は「軟らかい」と歓声を上げていた。マヨネーズは早速、採れたての野菜とあえて昼食時に食べた。

 木内課長補佐は「多くの子どもたちから野菜好きになってもらえたら」と話し今後、県内の特別支援学校2校でも同様の教室を開催する予定という。

出来たてのマヨネーズに触れ、歓声を上げる園児たち=1日、西荒瀬保育園
出来たてのマヨネーズに触れ、歓声を上げる園児たち=1日、西荒瀬保育園



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