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2019年(令和1年) 8月8日(木)付紙面より

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日沿道新潟・山形県境建設促進大会 早期開通実現へ決意新た

 日本海沿岸東北自動車道(日沿道)新潟・山形県境地区建設促進大会が6日、新潟県村上市の市総合文化会館で開かれ、朝日まほろば(新潟県村上市)―あつみ温泉間40・8キロの早期開通に向け、沿線地域や関係機関がさらに連携を強めて運動を展開することを誓い合った。

 今年で31回目となった大会には、鶴岡市や村上市をはじめ日沿道の沿線から地域住民ら約400人が参加。両県境付近を震源とし村上市で震度6強、鶴岡市で同6弱の揺れを記録した6月18日の地震を強く意識した大会となった。大会の主催者あいさつで、建設促進新潟・山形県境地区期成同盟会長の高橋邦芳村上市長は「鶴岡、村上で大きな被害があった地震で、災害に強い道路、われわれの命を守る道路を確実に完成させなければならないとの思いを強くした」と強調し、「関係機関からこうした思いをしっかりと聞き取ってもらうよう要望活動にさらに力を入れ、一日も早い日沿道の全線開通に沿線一丸で取り組んでいこう」と力強く呼び掛けた。

 朝日まほろば―あつみ温泉間を国直轄の国道7号「朝日温海道路」として整備している国土交通省北陸地方整備局の新潟国道事務所、羽越河川国道事務所、同省東北地方整備局の酒田河川国道事務所の3所長が工事の進捗(しんちょく)状況などを報告した。

 村上市の瀬波温泉のホテル汐美荘社長で村上観光協会会長の浅野謙一さんが「観光と高速道路」のテーマで基調講演。庄内空港へのチャーター便で台湾からのツアー客がバスで瀬波温泉にも訪れていることや、瀬波温泉の宿泊者を鶴岡市の加茂水族館に送客している現状を紹介し、「鶴岡・庄内と村上は切っても切れない関係だが、高速道路がつながっていないと周遊が難しい実態がある。旅行業者が周遊ツアーを組む際も旅行先として選ばれないことがある。一日も早くつなげてほしい。10年先でなく、あと5年で実現を」と訴えた。

 村上市で観光事業などを手掛ける村上自動車の伴田和良社長、鶴岡市のあつみ観光協会事務局の阿部麻由子さんも6月の地震を踏まえて命を守る道として、さらに両地域を一つの観光圏としてアピールするため日沿道の早期全線開通を訴えた。国に要望する▽朝日温海道路の早急な完成▽同道路のインターチェンジ周辺に計画している「道の駅」整備への支援―などを求めた大会決議を、期成同盟会副会長の皆川治鶴岡市長が読み上げ採択。最後に参加者全員で「ガンバロー」を三唱し、早期開通実現に向け気勢を上げた。

新潟・山形県境区間の早期開通に向け沿線地域が決意を新たにした建設促進大会
新潟・山形県境区間の早期開通に向け沿線地域が決意を新たにした建設促進大会


2019年(令和1年) 8月8日(木)付紙面より

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鶴岡市教育研修所講演会 東京・麹町中の工藤校長が解説

 東京都千代田区立麹町中・工藤勇一校長(59)の講演会が6日、鶴岡市中央公民館で行われた。同市の教育研修所が主催したもので「学校教育を本質から問い直す」という演題で、同市内の小・中学校教諭らが聴講した。

 工藤校長は鶴岡市出身、鶴岡南高から東京理科大に進み、卒業後旧松山中に5年勤めた後、東京都の教諭に転身した。本年度、校長として5年目になる麹町中の教育方法は斬新で、教育界においては最もセンセーショナルな話題を集めていると言って過言ではないほど。話題の人の登場に市民ホール466席は満杯で、補助席も出された中で2時間の講演が行われた。

 工藤校長の最近話題になった取り組みは1定期テスト・宿題の廃止2固定担任制の廃止→全員担任制3服装・頭髪指導の廃止4AI(人工知能)による数学指導―だが、教諭たちは自らの立場に関係する全員担任制などに興味津々、耳を傾けた。

 「固定担任制では学年に4クラスあったとしたら、良い先生、悪い先生の“勝ち組”“負け組”に分かれ、勝ち組の教諭は、自分のクラスを守ることが一番になる」と切り出し「“オレたちの担任は外れだな”など駄目なクラスの生徒はやる気がなくなる」と説明。

 「だが各先生たちは持っている個性が違う。職員みんなで学年全体を見ることで、まず職員同士の悪口がなくなった。先生方のストレスが劇的に減った」など、旧来の制度に慣らされた上で起こる悪弊からの脱却を唱えた。定期テスト、宿題の廃止も生徒本人が勉強をやらされるのではなく、自らが興味を持って勉強を始めることへの働き掛けのためという。物事への意義を追い求める観点は鶴岡の中高一貫校設立に関しても及び「他の地方、地域が始めているからと漫然と着手し、学習プログラムを作っていくのが一番危険。生徒たちが自律し、尊重し合う学習環境を目指してほしい」と提言していた。

故郷の後輩教諭相手に熱弁の工藤氏
故郷の後輩教諭相手に熱弁の工藤氏



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