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2019年(令和1年) 12月6日(金)付紙面より

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詣でる つかる いただきますキャンペーン 「過去・現在・未来」味わう

 JR各社が連携する大型観光誘客事業「新潟県・庄内エリアデスティネーションキャンペーン(DC)」が今月31日まで展開されている。庄内では鶴岡市が実施する「詣でる、つかる、いただきます」キャンペーンの一環として1日、同市の湯野浜温泉「亀や」で羽黒山参籠所斎館の伊藤新吉料理長とレストラン経営などを行う「東京會舘」の鈴木直登和食総料理長が競演し、この日限りの料理を提供した。

 「詣でる、つかる、いただきます」キャンペーンは江戸時代に流行した出羽三山を巡る「生まれ変わりの旅」を現代において体験してもらおうとするもの。当時、参拝者は精進料理を食べて入山し、下山後は三山ゆかりの温泉に漬かって俗世に戻り、地酒や旬の食材を味わう「精進落とし」の流儀を楽しんでいたとされている。

 出羽三山3つの山がそれぞれ過去・現在・未来を象徴していることにちなみ、湯野浜温泉ではこれをテーマに創作した料理を現在8つの宿泊施設で提供している。

 この日、びゅうトラベルサービスの旅行プラン「食と酒で語らう旅」に参加したツアー客14人と同館の宿泊客などを合わせた24人が料理を味わった。

 伊藤さんが「里に降りた出羽三山の精進料理」と題した精進料理、鈴木さんが「庄内冬味 過去・現在・未来」と題した料理を提供、腕を振るった。精進料理ではかぼちゃソースを添えた胡麻(ごま)豆腐をはじめ、ぜんまいの白和(あ)え、紅花の茎の炒(い)り煮などを出羽三山神社のお神酒とともに提供。過去・現在・未来を表した料理では、過去を伝統料理、現在には旬の物を使い、未来はこれまでにない新しいものをイメージして創作。旬のハタハタや甘エビ、伝統の温海かぶを使ったものや、一口サイズのカニクリームコロッケなどの創作料理が並び、参加者は一品ごとに舌鼓を打っていた。

 ツアーに参加した東京都世田谷区の介護福祉士、渡部由起子さん(64)は「土地の物が使われ、工夫されている料理ばかり。酒もおいしい土地なので、料理一つ一つに合うお酒を選んで楽しみたい」と話していた。

「里に降りた出羽三山の精進料理」
「里に降りた出羽三山の精進料理」

庄内の冬の味覚や精進料理に舌鼓を打つツアー参加者
庄内の冬の味覚や精進料理に舌鼓を打つツアー参加者


2019年(令和1年) 12月6日(金)付紙面より

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学生が実習の手応え語る

 鶴岡工業高等専門学校(高橋幸司校長)の中期インターンシップ制度「CO―OP(コーオプ)教育」の成果発表会が4日、同校で行われた。今夏、県内企業12社で就業した学生29人が学びをポスター発表した。

 同制度は、教員と企業エンジニアらが共同で学生を教育するプロジェクトで同校では2012年度からスタート。校内での講義と、夏季、春季の長期休暇期間に提携企業での報酬有の就業が主な内容となっている。実践的な技術や開発力、コミュニケーション能力などの向上が期待できるほか、就職先の取捨選択が広がる効果も見込む。コーオプ教育実習先へ就職した実績もあるという。

 この日、学生たちは質疑応答合わせて約10分間、企業紹介から就業内容、学び、今後の抱負などをポスター発表した。受け入れ企業など関係者が来場し、「もしまた機会があったら次やってみたいことは」「どういう場面で社員の本気度を感じたか」などと積極的に学生たちの実習を通した手応えを聞いていた。

 同校電気・電子コース3年の村上翔生さん(18)は鶴岡市のOKIサーキットテクノロジーで銅メッキ膜の測定・評価などに取り組んだ。「社内の改善会議にも出席させてもらい、一分一秒の効率向上を真剣に話し合っているのが印象に残った。就業先の選択の幅が広がったと思う」。受け入れ2年目というトガシ技研の担当者は「インターンと違い、学びの場の提供という受け入れの難しさもあるが、ものづくりの精神や社風を感じてもらえるのは有意義。ぜひ実習生の就職にも結び付いてもらいたい」と話していた。

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