2019年(平成31年) 4月14日(日)付紙面より
ツイート
来年の東京五輪・パラリンピックに向けた鶴岡ホストタウン推進委員会(委員長・皆川治市長)の総会が12日、鶴岡市小真木原総合体育館で開かれた。モルドバのアーチェリー五輪代表候補選手の強化合宿受け入れなど本年度の事業計画を決め、ツルと出羽三山の山伏をモチーフにしたイメージキャラクターも発表された。
同市はモルドバとドイツのホストタウンに登録されている。本年度は、交流事業として皆川市長らが10月に両国を訪れ、大会に向けた事前合宿について競技団体と合意締結を行う。鶴岡でのモルドバのアーチェリー強化合宿は、今月16日から5月3日までの日程で行われ、地元の中高校生との合同練習、五輪出場を目指す同市の中村美樹選手(ハードオフ、鶴岡工業高出)も参加する交流イベントなどが予定されている。
ホストタウン事業の推進に向けたイメージキャラクターは、鶴岡ホストタウン企業協賛会(会長・武田啓之渡会電気土木社長)が提案した。のぼり旗などにデザインを活用して、両国との交流事業の盛り上げに役立てる。
2019年(平成31年) 4月14日(日)付紙面より
ツイート
廃車のシートベルトを活用して人工藻場を製作、魚介類の“楽園”作りに取り組んでいる酒田市のNPO法人・みなと研究会(守屋元志代表理事)による一連の活動が、トヨタ自動車運営のインターネットサイト「クルマコミュニティサイト『GAZOO』」で紹介された。守屋代表理事の話を聞き取ったライターが執筆したコラム。守屋代表理事は「今年はクラウドファンディングの展開を予定している。これからも活動を広く発信していきたい」と話した。
長年にわたって海洋生物の観察・保全活動に取り組んでいる同法人は昨年、一昨年と日本郵便「年賀寄付金配分事業」の助成を受け、山形県自動車販売店リサイクルセンター(山形市、遠藤榮次郎社長)と共に、廃車のシートベルトを海藻に見立てた「人工藻場」を製作。酒田北港内・水路に設置したところ、カキなどの貝類が数多く付着したほか、周囲ではアジやクロコ、ボラといった小魚の泳ぐ姿が確認された。活動をまとめ昨年、環境省制定「第6回グッドライフアワード」に応募し、実行委員会特別賞を受けた。
シートベルトという自動車パーツのリサイクル活動を展開している同法人のことを知った、GAZOOでライター、編集などを担当する別役ちひろさんが今回、守屋代表理事に取材協力を依頼した。
聞き取りした内容をまとめて執筆したコラムのタイトルは「シートベルトの画期的リユース! 山形・酒田の海で海藻を再現」。別役さんは冒頭、「人命を守るシートベルトが、北の海で海の生物を守るという第二の人生を迎えています」と。同法人提供の写真を織り交ぜながらこれまでの活動を細かく紹介。「『不要』となったものに新たな命と役割が生まれる。このシートベルト海藻が、この先もあらゆる海洋生物の住処や産卵場所として活用され、環境保全の推進に寄与することが期待されます」とまとめている。
「われわれの重要な柱として今年もこの活動を進めていく」と言う守屋代表理事は「水路内には海藻類がほとんどない。人工藻場を設置したことで小魚も集まり、魚介類の“楽園”になった。藻場は産卵場所、稚魚の保育場所となり、水産資源の保護や培養に重要な役割を果たす。海洋生物の増殖につながれば」と話した。
GAZOOのアドレスはhttps://gazoo.com/。今回のコラムは新着トピックス「4月10日」の欄に掲載している。タグは「記事・特集」「コラム」「自動車パーツ」。