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2019年(令和1年) 9月13日(金)付紙面より

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第27回北前船寄港地フォーラムin 庄内・山形

 全国の北前船寄港地の関係者が一堂に会する「第27回北前船寄港地フォーラムin庄内・山形」が12日、鶴岡市の荘銀タクト鶴岡で開かれ、中国遼寧省大連市の関係者を含め約1000人が基調報告などを通じ、日中間や国内地方間の交流促進の可能性を探った。前日の11日夜には酒田市のガーデンパレスみずほで前夜祭が開かれ、日中の関係者が本県の地酒や食材を使った料理などを堪能、懇親を深めた。

 県や鶴岡市、酒田市などによる実行委員会(会長・吉村美栄子知事)が主催し、庄内では2007年11月の第1回(酒田市)、13年3月の第11回(同)に続き3回目。フォーラムを母体に17年4月に酒田市などが認定された日本遺産「北前船寄港地・船主集落」に今年5月、鶴岡市が追加認定されたため、同市を主会場とした。また、昨年5月の第23回大会を大連市で開いた縁で、同市の中日文化観光大連交流大会を兼ねて開き、同市の張志宏副市長ら行政・観光の約60人や全国の寄港地関係者が参加した。

 第1部の式典では吉村知事、皆川治鶴岡市長に続き、「北前船コリドール構想」を提唱しフォーラムのきっかけをつくった作家で酒田市美術館長の石川好氏が「07年に1隻で出港したが、今や大船団となり、東アジアに向かっている」、張副市長は「日本の東北との友好関係がますます盛んになると期待」とあいさつ。張副市長は、第1回から中心的に関わってきた北前船交流拡大機構名誉会長の新田嘉一氏(平田牧場会長)に「アカシア友誼賞」を贈った。

 浮島智子文部科学副大臣らの来賓祝辞に続き、第2部では「日中地方都市間交流の展望」と題し、北前船交流拡大機構の浜田健一郎理事長、大連市文化と旅遊局の栄梅局長、観光庁観光地域振興部観光資源課の河田敦弥課長、大連文園国際旅行社の于敬東総経理、東日本旅客鉄道の西野史尚副社長の5人が、訪日外国人消費の約3割を中国人が占めるなど、日中間の観光の現状などについて報告。最後は「一層の相互理解と交流促進、日中双方の地域活性化に貢献する」という大会宣言を満場の拍手で採択した。

基調報告などを通じ、日中間などの交流促進への決意を新たにしたフォーラム=12日、荘銀タクト鶴岡
基調報告などを通じ、日中間などの交流促進への決意を新たにしたフォーラム=12日、荘銀タクト鶴岡


2019年(令和1年) 9月13日(金)付紙面より

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大東文化大社会学部 阿部准教授ら市役所表敬

 鶴岡市藤島地域をフィールドに社会調査実習を行う大東文化大社会学部の阿部英之助准教授とゼミ学生たちが10日、同市役所を訪れ、皆川治市長に実習に取り組む抱負を語った。

 阿部准教授は、前任の東洋大社会学部非常勤講師時代、2017年度まで11年間、東洋大の学生とともに藤島地域で調査実習を実施。この間、約400人の学生が訪れ、中には実習をきっかけに卒業後に鶴岡に移住した人もいるという。

 昨年度に大東文化大に社会学部が新設され、准教授に就いた阿部さんが、今度は同大の学生とともに藤島地域の社会調査実習を継続することになった。

 調査テーマは、公共交通の空白域の長沼・八栄島地区の地域公共交通、地域活性化に向けた藤島歴史公園、食文化などに関するもので、必修科目の「社会学演習1」を履修する2年生20人がテーマごとに分かれて10―13日に住民参加のワークショップや関係者へのヒアリングなどで調査活動を進めている。

 このうち市役所へは阿部准教授と学生8人が訪問。阿部准教授は、鶴岡市出身の漢詩人で大東文化大初代学長の土屋竹雨に触れ、「大学は4年後に創立100周年を迎える。より深く末永く鶴岡と関わり、交流を続けていきたい」と話した。学生たちは「日本唯一のユネスコ食文化創造都市の鶴岡の食文化を調査できるのは貴重な経験。PR手法を研究したい」「長沼・八栄島地区の地域公共交通について、住民主体の運営体制構築に向け調査したい」など抱負を語った。

 皆川市長は「地域の課題と解決策を探る実習は、皆さんが社会に出てからも必ず役立つ。多角的視点で地域を見詰めてもらい、学生らしいアイデアをたくさん出してほしい」と期待を込め語り掛けた。調査結果の報告会を来年2月ごろ行う予定。

藤島地域での社会調査実習のため来鶴し、鶴岡市役所を訪れた大東文化大の学生ら=10日
藤島地域での社会調査実習のため来鶴し、鶴岡市役所を訪れた大東文化大の学生ら=10日



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