2020年(令和2年) 1月22日(水)付紙面より
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県内のトップを切って、庄内地方の私立高校で21日、一般入学試験が実施された。県によると、私立高校の一般入試のピークは今月末。受験生にとってこれから受験本番を迎える。
羽黒高校(牧静雄校長)では、A日程の入試が行われた。普通、総合情報、機械システム、自動車システムの4学科合わせて290人の定員に対し、651人が志願。全体の平均志願倍率は、約2・2倍となった。
この日、昨晩から降り始めた雪が積もったが、同校の15台の送迎スクールバスに大きな混雑は見られず、試験会場となった各教室では予定通り午前9時から出欠確認や説明が行われた。試験開始5分前、問題用紙が配布されると、受験生は緊張した面持ちで静かに開始のチャイムを待った。最初の国語の試験開始の定刻9時20分を迎えると一斉に問題用紙をめくり、落ち着いた様子で問題に取り組んでいた。
A日程は国語・数学・社会・理科・英語の5教科試験、国・数・英の3教科試験とグループ面接が行われた。A日程の合格発表は24日(金)。B日程の試験は2月8日(土)、C日程は3月18日(水)に同校で行われる。
鶴岡東高校(齋藤哲校長)では、特進、総合、体育の3コースの前期試験を実施。全体の定員315人に対し志願者数は808人で平均志願者倍率は約2・57倍となった。
この日は受験生送迎のため、バス15台で対応。前夜からの降雪の影響はなく試験開始までに大きなトラブルはなかったという。受験生たちは手を膝の上に置き緊張した面持ちで試験開始の合図を待ち、午前9時10分にチャイムがなると一斉に問題用紙をめくり試験問題に取り組んでいた。
庄内地域以外からは最上地域や新潟からの受験生もおり、羽越本線で新潟から通学する生徒もいるとのこと。この日は19の教室と保健室を合わせた20室が受験会場となった。
前期試験の合格発表は27日(月)。後期試験は2月8日(土)、3月試験は3月18日(水)に行われる。
2020年(令和2年) 1月22日(水)付紙面より
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鶴岡市の越沢に伝わる在来作物・越沢三角そばの継承に役立てようと、越沢自治会(伊藤善一郎会長)は19日、地元住民らを対象にしたそば打ち講習会を越沢基幹集落センターで開いた。参加した約30人が、地元のそば打ち名人からそばの味わいを最大限に引き出す越沢流の打ち方を教わった。
同自治会では特産のそばを中心にした振興策で活性化を図る。そばの担い手育成の一環で講習会を近年毎年続けている。
この日は三角そばのそば粉を使用。地元のそば職人・大滝慶喜さんが講師を務め、そば粉8に対して強力粉1の配合から伝授。10度以下が適するとされる室内の気温や、水分をそば粉に浸透させる寝かせなどのポイントを紹介しながら、越沢流の自然薯をつなぎにした手ごね丸延しの手並みを披露した。
そば打ちが初めてという住民はほとんどいなかったが、一人で全工程というのは多くが未経験。こねては「水が多くて柔らかくなった」、延ばしては「丸くならない」、切っては「太くなった」「これは売り物になる」などと、性格が出るとされるそば打ちを和気あいあいと楽しんでいた。
誘われて参加した団体職員、小野寺志保さん(41)=同市湯温海=は人生2度目のそば打ち。「力作業だなと実感。うどんみたいに太くなってしまった」と笑っていた。