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荘内日報ニュース
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2020年（令和2年） 6月7日（日）付紙面より
ツイート大会名は「山形県高校野球大会2020」
新型コロナウイルス感染症の拡大に伴う第102回全国高校野球選手権大会および同山形大会の中止を受け、独自大会の開催を模索していた県高校野球連盟（阿部稔会長）は5日、山形市の県スポーツ会館で運営委員会を開き、大会要項案をまとめた。大会名は「山形県高校野球大会2020」と銘打ち、会期は7月11日から8月2日までの土日と祝祭日のみに行う方針。今後、県内の各高校に対し参加希望調査を進めるとともに、感染防止対策について検討する。
運営委員会は冒頭のみ公開され、会議後に阿部会長と菅谷明浩理事長が報道陣の質問に答えた。大会目的について阿部会長は「夏の甲子園大会が中止となり、目標を失った選手に対してこれまで積み重ねてきた努力の発表の場を準備することで、充実した学校生活を送らせたい。特に3年生には高校生活の区切りとして生涯の財産になるような成果を披露する場をつくり、今後の進路実現に向かう意欲の育成につなげたい」と述べた。
大会は県高野連が主催し、日本高野連と朝日新聞社が後援する。トーナメント方式で、1、2回戦は県内4地区ごとに行い3回戦進出校を決める。3回戦には計16校が進み、決勝は8月1日に県野球場で行われる予定。開会式は行わず、閉会式は決勝戦終了後、簡潔に行う。
各校の意向を聞きながら参加校数を決め、今月25日に山形工業高（山形市）で開催する責任教師会議を経て、「7月上旬まで、できるだけ早い時期に」（県高野連）各地区の運営会議で1、2回戦の組み合わせ抽選会を行う。1、2回戦終了後、3回戦の組み合わせ抽選が行われる。昨秋の県大会で4強入りした鶴岡東、日大山形、東海大山形、山形中央が3回戦に進出した場合はシードされ、残りはフリー抽選となる。
菅谷理事長は今後の課題として「観客についてはできるだけ保護者や控え選手をスタンドに入れたいと思っている」と述べた上で「今後の県内の感染状況や施設利用制限の緩和などを考慮しながら前向きに検討したい」と述べた。また、各試合会場に体温計や消毒液、除菌シート、主審用のスポーツマスクなどを配備し、万全な感染防止対策を敷く。
一方、軟式野球の代替大会については、東北地区の各県高野連と開催の可否について調整中という。
県高野連主催の「山形県高校野球大会2020」について、阿部会長（左）が発表した
2020年（令和2年） 6月7日（日）付紙面より
ツイート「あつみ温泉ばら園」見頃
鶴岡市湯温海の「あつみ温泉ばら園」では四季咲きのバラで今の時期が見頃となる品種が満開を迎えた。新型コロナウイルスの影響で14日開催予定の「ばら園まつり」は中止になり、例年県外からの観光客でにぎわう付近の同温泉街も閑散としているものの、バラのほのかな甘い香りが訪れる人たちを待ち構えている。今月いっぱいまでは楽しめそうだ。
同ばら園は昨年6月発生の本県沖地震で石垣が崩れ、地面がひび割れるなどの被害に遭い一時立ち入りを禁止していたが、昨秋から一般客の来場を再開。同市のあつみ観光協会によるとバラは約90種3000本で、今年は例年より10日ほど開花が早くゴールデンウイーク明けからばら園についてや見頃を尋ねる問い合わせが多いといい、同観光協会の阿部麻由子さん（34）は「自粛の中でいかに3密を避けリフレッシュできるかを模索する人が多いと思う。近くの方はぜひ気分転換へ」と話している。
10年以上足を運んでいなかったという田中幸雄さん（72）と鈴子さん（69）夫妻＝庄内町＝は「今年は人が少なく驚いた。こんなにきれいにバラが咲いているのに。名物の元禄餅（もち）でも買いながらゆっくり見ていく」と目を細めていた。
バラのほのかな甘い香りが訪れる人たちを待ち構えている＝6日、鶴岡市湯温海
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